●トピック
・仮想デスクトップ基盤(VDI)
・シンクライアント
・ゼロクライアント
●深く知る
リモートデスクトップコンソールアクセスとは、簡単に言うと遠隔操作です。すごく危険な感じがしますが、システム構築には遠隔操作は欠かせません。分散しているサーバーにパソコンを直接接続して、一つずつ設定していては日が暮れてしまいます。ネットワーク経由で各サーバーを遠隔操作できれば、手間が省けますね。
遠隔操作する際に、作業者は各サーバーの画面を自分の端末に表示させ、設定を行うわけですが、サーバーに接続した際に操作する画面には2種類のモードがあります。一つは、皆様が見慣れているような、ボタンがありクリックするとファイルやアプリケーションが起動するようなデスクトップ画面です。もう一つは、文字だけが表示されコマンドで命令を出すコンソール画面です。操作するサーバーにデスクトップ画面か、コンソール画面でログインする形になります。
デスクトップ画面とコンソール画面に接続するための通信プロトコルがあります。デスクトップ画面へのアクセスには、通常TCP5900で実行されるVNCとTCP3389で実行されるRDPがあります。コンソール画面へのアクセスはTCPポート22で実行されるSSHを使います。クラウドにサーバーを立てた後、RDPかSSHに対応するリモート接続ソフトを自身のパソコンに入れて、リモート接続ソフトからサーバーにログインして、アプリケーションなどを導入するというような手順を踏むことになります。
また、他のコンピュータの画面を自分のコンピュータ画面に映し出す技術は、システム構築以外でも使われます。仮想デスクトップ基盤(VDI)とは、画面を表示するコンピュータと実際の処理を行うコンピュータを分離しながら、それをユーザーに意識させない構成であり、システム処理は大きなサーバーで集中的に処理し、画面だけを手持ちのパソコンに映し出す技術です。一般的なコンピュータの利用では、自分専用のパソコンやスマートフォンを持っていて、アプリケーションもその端末の中で処理します。ここで、このコンピュータ処理はデータさえ送ってしまえば、どこのコンピュータに処理をさせてもよいわけです。そこで、処理専用のサーバーを用意して置き、データ処理をそのサーバーに任せます。そこで処理された結果を画面として各ユーザーのコンピュータの画面へと投影します。これで、ユーザーは普段コンピュータを使っている使用感を維持しながら、コンピュータそのものの処理負担を他のコンピュータに任せることができます。
仮想デスクトップ基盤を用いると、アプリケーションを動作させる場所が個々の端末からサーバーになるため、高価なクライアント端末を買う必要がありません。仮想デスクトップ基盤で利用する薄い機能しか持たない端末のことをシンクライアントといいます。また、使い手の機能を持たせないようすることを追い求めた結果、ゼロクライアントと呼ばれ、ネットワーク接続と画面描画・ディスプレイ出力、キーボード・マウス入力のみを備え、OSやアプリケーション実行環境のほぼすべてを仮想デスクトップ機能によりリモートのサーバー上で実行する構成もあります。この構成のもう一つ良い点は、データ自体がクライアント側の端末に保持されないことです。端末を盗まれたとしてもデータ自体はクライアント端末に保持されていないため、データ漏洩のリスクを減らすことができます。