●トピック
●深く知る
ここでは、端末同士がつながり合うことでどのようなネットワークの形となり、形の違いによるメリットを学びます。ネットワーク構成を示す際には接続するもののことをノードといいます。ノードはサーバーであることもありますし、あなたのパソコンの場合もあります。ノードと通信経路が作り出す形をトポロジーといいます。どのように通信経路を確保するのかで障害ポイントが変わりますので、どのようなトポロジーにするのかは大事なのです。それでは色々なトポロジーを見ていきましょう。
初めはバス型です。バス型は、一つのケーブルに複数のノードを接続するトポロジーです。とてもシンプルですが、バス型はどこかが壊れると全体の通信機能を失ってしまうため、冗長性という点では望ましくありません。
次にツリー型です。ツリー型は、階層型ネットワークとも呼ばれます。最上位のノードから子どものノードを広げていきます。当然、上位のノードが故障してしまうと、そのノードにぶら下がっている子どものノードは通信しあうことができなくなります。
リング型は、リング状にノードを接続します。リングに沿って、ノードからノードへのケーブルをたどるように通信します。
スター型は、よく使われるトポロジーの一つです。 各ノードはハブやスイッチなどの中央デバイスに直接接続されます。他のトポロジーに比べて、スター型の優れている点は、より優れたフォールトトレランスを備えているところです。一つの通信経路が切断しても、接続されているノードのみ接続できなくなるだけで全体には影響が出ません。その反面、すべてのノードが配線されているため、比較的ケーブルの消費が激しくなります。
最後に、メッシュ型はノードを相互に接続するトポロジーです。 スター型は一つのノードに一つのケーブルでしたが、一つのノードに複数のケーブルを確保して置けば、より高いフォールトトレランスを得られます。メッシュ型では、すべてのノードが相互接続されているフルメッシュ型という形もとりえますが、障害を起こしたくない部分だけ局所的に相互接続されているものもあります。メッシュ型はどこかの接続が潰れても接続経路が確保されるため、可用性に優れています。
同じサービスを提供する場合でも通信経路の確保の仕方だけで大きく可用性に影響します。とりえるネットワーク構成で障害ポイントや冗長性が変わることを覚えておきましょう。