●トピック
●深く知る
工場などで動作する産業用の機械も当然ながら、コンピュータで制御されている。産業用では市販のコンピュータとは異なり、汎用的ではなくカスタマイズされていることが多い。商品の差別化を計ることや、生産コストを抑えるための工夫を凝らすわけである。同じ製造モデルでは、製品差別化を示すことが難しくなるうえ、価格競争にもつれ込むため望まれないところである。カスタマイズを行う上で常にいえることであるが、十分な動作を保証するデータが極端に減ることである。例えば、同じモデルを利用している他のベンダーがあれば、自身の組織で発生しなくともよいわけで不具合の発見を分散化できるのである。また、工場で利用される機器というのは一般に高稼働・高負荷になりがちであるが、ひとたび事故に発展するとメディアに取り上げられてしまう。以上のことから、産業システムにはカスタマイズ可能でありながら十分な制御システムを備えている必要がある。