●トピック
・ゲート
・ターンスタイル/回転ゲート
・ドア
・ボラード
・フェンス
・ガラス
●深く知る
セキュリティの専門家の仕事として、システムや技術、社内ルールの策定にばかりに目がいきがちである。新しい脆弱性に対応することは対応するインセンティブとしてはわかりやすいし、社内ルール策定というのはイカしている。しかし、物理的な防御についても目を光らせなくてはならない。物理的な防御は侵入者だけではない。最新の安全性を誇るシステムを作ったとしても、ガラス越しに社員PCの画面が見えてしまえばまるで意味をなさない。フェンスの高さや照明の役割など把握しながら、物理的な侵入の防御策を立てる必要がある。またマントラップといった、建物構造から侵入者を逃さない方法もとらえながらどのような事を監査するのかを見直していただきたい。
災害対策としての物理的防御をとらえることもできる。上記で記載したが、ガラス越しに社員のPC画面が見えてしまうことに気付きガラスをスモークガラスにしたとしよう。しかし、スモークガラスをしたところ、強化性が無くなり破損しやすくなってしまうこともある。その結果、災害時には人命にかかわる要因になりうるのである。
また、スプリンクラーをいかに設置し、火災が広がらない設計を考えるのも災害対策の一つである。あなたがある施設に入ったら、スプリンクラーの位置もぜひとも見て頂きたい。天井になるほどという位置に設置してあるはずだ。