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Results

勉強しなくて後悔する人はいるが、勉強しすぎて後悔する人はいない

#1. メンテナンスホックを使用する適切な期間はどれか?

〇:コード開発中のみ。

メンテナンスホックとは、開発者がテスト用に一時的に利用する機能やツールを指します。実際システム開発では、個々の機能が適切に動作しているかを確認するため、補助するツールを用意しています。ただ、メンテナンスホックを本稼働環境に置いておくと攻撃者に利用される可能性があるため、削除が求められます。よって正解は、「コード開発中のみ。」になります。

 

×:メンテナンスホックは使用してはならない。

メンテナンスホックの利用は作業を効率的に行うことができます。

 

×:管理者に対して簡易的にソフトウェアを利用させたいとき。

管理者のみが利用できるはずであったツールを攻撃者が悪用するケースもあります。

 

×:ユーザーに対して簡易的にソフトウェアを利用させたいとき。

実際のリリース後に、メンテナンスホックをユーザー公開することはありません。

#2. キャプティブポータルの最も正しい活用方法はどれでしょうか。

キャプティブポータルとは、端末がネットワークに接続した際にユーザー認証や利用者登録、利用者同意などを行うまで外部との通信を制限する仕組みです。

#3. 会社のCISOとして、ジョージは強力なリスク管理プログラムの必要性を理事会に示す必要があります。ジョージは、会社の残存リスクを計算するために、次のうちどれを使用すべきですか?

全体的なリスクを許容レベルまで減らすための対策が実施されている。しかし、システムや環境は100%安全ではなく、すべての対策でリスクが残っています。対策後の残存リスクを残存リスクといいます。残留リスクはトータルリスクとは異なります。トータルリスクとは、対策を実施しない場合のリスクです。脅威×脆弱性×資産価値=総リスクを計算することによって総リスクを決定することができるが、残留リスクは、(脅威×脆弱性×資産価値)×コントロールギャップ=残存リスクを計算することによって決定することができます。コントロールギャップは、コントロールが提供できない保護の量です。

#4. セキュリティを維持するために監査が必要である。その中でもプロビジョニングが適切に行われていることを保証していきたい。プロビジョニングではないものはどれでしょうか。

〇:セキュリティドキュメントに対するレビューおよび評価すること。

プロビジョニングとは、アカウント情報の管理を指します。ドキュメントのレビューはプロビジョニングに含ません。よって正解は、「セキュリティドキュメントに対するレビューおよび評価すること。」になります。

 

×:従業員が会社を離れるとき、速やかにアカウントを無効にすること。

組織に所属しているユーザーとアカウント利用に関する適切なプロビジョニングです。

 

×:定期的な見直しを行い、最小権限の原則を守ること。

アカウントのアクセス権限に対する適切なプロビジョニングです。

 

×:不要になったアカウントは適宜削除すること。

必要最低限のアカウント情報の管理に対する適切なプロビジョニングです。

#5. 情報セキュリティの概念上、プライバシー情報と言い切れないものはどれでしょうか。

各学校の管理によって任せられる学生番号は個人を特定するに十分な情報とは言えないため、プライバシー情報と言い切れません。

#6. 次のうちネットワークトポロジではないのはどれですか?

マトリックス型はネットワークトポロジではありません。リング型、メッシュ型、スター型はネットワークトポロジーです。

#7. ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は5つの教科書セットで構成されています。これは次のうち、どのITサービスの計画の中核をなしており焦点を当てていますか?

〇:サービス戦略

ITILの基本的なアプローチは、意図されたITサービスの全体的な計画に焦点を当てたサービス戦略の作成にあります。最初の計画が完了したら、有効なITサービスと全体的な実装ポリシーの設計に関するガイドラインを提供します。その後、サービス移行段階が開始され、ITサービスの評価、テスト、および検証に関するガイドラインが提供されます。これにより、ビジネス環境から技術サービスへの移行が可能になります。サービス運用は、決定されたすべてのサービスが目的を達成したことを確認します。最後に、継続的サービス改善はサービスライフサイクル全体の改善領域を指摘します。サービス戦略はITILの中核であると考えられています。 ITとビジネスアプローチ、市場分析、サービス資産、顧客に質の高いサービスを提供する目標を設定すること、サービス戦略を実施することの戦略と価値の計画、設計、アライメントに関するベストプラクティスを含む一連のガイドラインで構成されています。

 

×:サービス運用

サービス運用は、サービスが実際に配信される際のライフサイクルの重要なコンポーネントであり、ITILのような指針を提示するようなものは実際の運用の際に、中核をなすことはありません。ライフサイクルの運用では、合意されたレベルのサービスが顧客に提供されることを確実にする一連のガイドラインが定義されています。サービス運用によって組み込まれるさまざまなジャンルには、イベント管理、問題管理、アクセス管理、インシデント管理、アプリケーション管理、技術管理、および運用管理が含まれます。サービス運用は、テクノロジーとビジネスの要件、安定性とレスポンス、コストとサービスの質、対抗的なプロアクティブなアクティビティーなどの矛盾する目標間のバランスを取っています。

 

×:サービス設計

現在および将来のビジネス要件を満たすために、プロセス、アーキテクチャ、ポリシー、およびドキュメントを含むITサービスの設計に最適なプラクティスのセットを含むため、不適切です。サービス設計の目標は、合意されたビジネス目標に従ってサービスを設計することです。ライフサイクル、リスクの特定と管理をサポートできるプロセスを設計する。全体としてのITサービス品質の改善に関与しています。

 

×:サービス移行

サービス移行はビジネス戦略によって提案されたサービスを業務上の使用に提供することに重点を置いているため、正しくありません。また、ビジネスモデルの技術サービスへのスムーズな移行を可能にするガイドラインも含まれています。サービスの要件が設計後に変更された場合、サービス移行は、その要件が変更された設計に従って提供されることを保証します。これらのガイドラインが重点を置いている分野には、移行移行計画に関わる人員の責任と、移行計画とサポート、変更管理、ナレッジマネジメント、リリースと展開管理、サービス検証とテスト、評価が含まれます。

#8. 特定の攻撃の助長にも繋がっているマイクロプロセッサ技術はどれでしょうか?

〇:処理能力の向上

パーソナルコンピュータとサーバーの処理能力の増加により、数年前には実現できなかったセキュリティ機構に対するブルートフォース攻撃やクラッキング攻撃の成功確率が高くなりました。今日のプロセッサは、1秒あたりに驚くほど多くの命令を実行できます。これらの命令を使用して、パスワードや暗号化キーを壊したり、犠牲者のシステムに悪質なパケットを送信するよう指示することができます。

 

×:回路の増加、キャッシュメモリ、マルチプログラミング

増加しても特定の種類の攻撃がより強力になるわけではないため、正しくありません。マルチプログラミングとは、複数のプログラムまたはプロセスを同時にメモリにロードすることを意味します。これは、ウイルス対策ソフトウェア、ワープロ、ファイアウォール、および電子メールクライアントを同時に実行できるようにするものです。キャッシュメモリは、高速書き込みおよび読み出し動作に使用されるメモリの一種です。システムでは、処理中に何度も特定の情報にアクセスする必要があるとプログラムロジックが想定している場合、情報をキャッシュメモリに保存して、簡単かつ迅速にアクセスできるようにします。

 

×:二重モード計算

答えの内容が具体的ではなく、問題への適合性を測れません。マイクロプロセッサの進歩を調べるとき、実際のデュアルモード計算はありません。

 

×:ダイレクトメモリアクセスI/O

CPUを使用せずにI/O(入出力)デバイスとシステムのメモリ間で命令とデータを転送する方法であるため、正しくありません。ダイレクトメモリアクセスI/Oにより、データ転送速度が大幅に向上します。

#9. フランクは、同社のオンラインアプリケーション、Webサーバー、およびWebベースの活動のセキュリティを担当しています。ウェブアプリケーションは、複数のユーザーが同時にウェブページを編集したり、お互いの仕事を上書きしたりすることができないように、動的に「ロック」される能力を有しています。監査では、このソフトウェアロック機能が適切に構成されていても、複数のユーザーが同じWebページを同時に変更できることが明らかになりました。この事情を最もよく表しているのはどれでしょうか。

〇:TOC/TOU

特定の攻撃は、システムが要求を処理してタスクを実行する方法を利用できます。 TOC/TOU攻撃は、システムがタスクを完了するために使用する一連のステップを処理します。 このタイプの攻撃は、マルチタスキングオペレーティングシステムで発生するイベントが個々のタイミングに依存することを利用します。TOC/TOUは、条件のチェックとその条件チェック機能からの結果の使用を可能にするソフトウェア脆弱性です。 この質問では、Webアプリケーションが正しく構成されている可能性が高いという事実は、このアプリケーションのプログラミングコードがこの種の脆弱性をコード自体に埋め込んでしまっていることを示しています。

 

×:バッファオーバーフロー

過剰に大きなのデータが特定のプロセスへの入力として受け入れられると、バッファオーバーフローが発生します。問題文の事象とは一致しないため、間違っています。 バッファはメモリの割り当てられたセグメントです。 バッファは大きなデータ入力でオーバーフローする可能性がありますが、攻撃者に使用されるためにはバッファに挿入されるコードが特定の長さでなければならず、攻撃者が実行するコマンドも必要です。

 

×:ブラインドSQLインジェクション

ブラインドSQLインジェクション攻撃は、真実か偽の質問をデータベースに送信するSQLインジェクション攻撃の一種であるため、間違っています。 基本的なSQLインジェクションでは、攻撃者はSQL形式の特定の命令を送信して、関連付けられたデータベースに問い合わせます。 ブラインドSQLインジェクション攻撃では、攻撃者はデータベースの応答を分析して機密情報を収集するために、一連の真偽の質問をデータベースに送信します。

 

×:クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)は、悪意のある要求や操作を含むWebページを読み込むように犠牲者を騙そうとする攻撃タイプであるため、正しくありません。攻撃操作は、被害者のアクセス権のコンテキスト内で実行されます。 要求は被害者の身元を継承し、被害者のために望ましくない機能を実行します。 このタイプの攻撃では、攻撃者はシステムにアカウント情報の変更、アカウントデータの取得、またはログアウトなどの意図しない動作を実行させることができます。 このタイプの攻撃は質問に記載されているシナリオに関係する可能性がありますが、ユーザーがWebアプリケーションに組み込まれているロックメカニズムをどのようにバイパスできるかに焦点を当てています。

#10. Voice over IP(VoIP)が主に使用するプロトコルはどれですか?

VoIPはUDPを使用します。リアルタイム重視であり、コネクションレス型で数秒後に再送信するよりも、1つか2つのパケットを失う方がよいのでしょう。

答えはUDPでしたが、VoIPが利用しているプロトコルとして覚えるべきではありません。速度やリアルタイム性が重要なサービスにおいてはUDPが使われている傾向があるルールを理解し、問題の推測することが大事です。

#11. 次のうちディレクトリサービスを正しく記述していないものはどれですか?

〇:X.509標準に準拠し、LDAPによってデータベース内のアクセスされる各オブジェクトに名前空間を割り当てます。

ほとんどの企業には、会社のネットワークリソースやユーザーに関する情報が含まれるディレクトリがあります。 ほとんどのディレクトリは、X.500標準(X.509は公開鍵基盤の規格)に基づく階層データベース形式と、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)のようなプロトコルの一種で、サブジェクトとアプリケーションがディレクトリとやりとりすることを可能にします。 アプリケーションは、ディレクトリへのLDAP要求を行うことによって、特定のユーザーに関する情報を要求することができ、ユーザーは同様の要求を使用して特定のリソースに関する情報を要求できます。 ディレクトリサービスは、アクセスされるX.500標準に基づくデータベース内の各オブジェクトに識別名(DN)を割り当てます。各識別名は、特定のオブジェクトに関する属性の集合を表し、ディレクトリにエントリとして格納されます。

 

×:名前空間を使用してディレクトリ内のオブジェクトを管理します。

階層型データベース内のオブジェクトはディレクトリサービスによって管理されます。 ディレクトリサービスを使用すると、管理者は識別、認証、許可、およびアクセス制御をネットワークの設定および管理ができます。ディレクトリ内のオブジェクトは、ディレクトリサービスがオブジェクトを整理した状態に保つ方法であり、名前空間でラベル付けされ識別されます。

 

×:アクセス制御とアイデンティティ管理機能を実行することにより、セキュリティポリシーを実施する。

ディレクトリサービスはアクセス制御とID管理機能を実行することで設定されたセキュリティポリシーを実施します。たとえば、ユーザーがWindows環境のドメインコントローラにログインすると、ディレクトリサービス(Active Directory)はアクセス可能なネットワークリソースとアクセスできないネットワークリソースを決定します。

 

×:管理者は、ネットワーク内で識別がどのように行われるかを構成および管理できます。

ディレクトリサービスは、管理者がネットワーク内での識別の設定および管理を可能にします。 また、認証、認可、およびアクセス制御の構成と管理も可能です。

#12. 量子コンピュータの開発によって暗号化技術が解読されるニュースを見た。コンピュータの計算能力の向上に伴って、既存の暗号が解読される現象を何というか。

危殆化とは、安全な暗号化だったものがコンピュータの進化によって安全でなくなることを言います。暗号は鍵という一つの答えを通信を行うもの同士で共有していることで成り立ちます。鍵はコンピュータの計算によって生成され、鍵を第3者が導き出すには数年かかるような難問を解かなければなりません。しかしながら、コンピュータの計算能力が進化し、前までは解けなかった難問も解けるようになりました。こうなると暗号化の意味がありません。これが進化による危殆化です。よって正解は、「危殆化」になります。

#13. デビッドは、新しい支店オフィスのサーバルームを準備しています。そのサーバルームにプライバリーとセカンダリーの2つの出入り口用のドアを設置しようと考えています。このドアはどのようなロック機構が求められるでしょうか?

〇:プライマリの出入り口のドアは、スワイプカードなどを利用した制御アクセス権を持っている必要があります。セカンダリの出入り口のドアは、緊急時のみ内側からのみ開けられるようにしておきます。

データセンター、サーバールーム、ワイヤリングクローゼットは、侵入者からの保護のために施設の中核に配置する必要があります。ドアに対するアクセス制御メカニズムは、スマートカードリーダ、バイオメトリックリーダ、またはこれらの組み合わせをロックすることができます。サーバールームは厳密な入館制限が欠けられるため、その出入り口も原則一つに制限されます。しかし、火災などが発生したときに備えて、少なくとも2つのドアが存在しなければならない決まりがあります。つまり、プライマリーのドアは、毎日の入口と出口として扱い、セカンダリーのドアは緊急の場合のみ使用されるべきです。セカンダリーのドアは、原則利用を許しませんが緊急時に利用できないといけませんから、内側からのみ利用できるようにしておくことが求められます。よって正解は、「プライマリの出入り口のドアは、スワイプカードなどを利用した制御アクセス権を持っている必要があります。セカンダリの出入り口のドアは、緊急時のみ内側からのみ開けられるようにしておきます。」になります。

この問題を、施設の設備がどうであるべきかという知識ベースで解くことが困難です。そのため、問題のポイントを押さえて、より良い回答に絞っていく必要があります。一般的には、ドアにはカードキーを使った制御を入れればよいですが、そのような問題であれば、プライマリーやセカンダリーというような表現はしません。つまりは、1つ目は常時使うようで、2つ目はその予備である構成です。予備が必要となるケースを考えれば、求められている回答に近づくことができます。

 

×:プライマリとセカンダリの出入り口のドアは、スワイプカードなどを利用した制御アクセス権を持たせる。

このような利用方法も現実的には考えられます。しかし、プライバリーとセカンダリーの構成の体をなしておらず、質問の意図とは異なります。

 

×:プライマリの出入り口のドアには、警備員を配置します。セカンダリの出入り口のドアは、絶対に入館できないようにしておきます。

警備員の配置もカードキーと同じような効力を持つ場合もありますが、セカンダリーを利用できないことにすることを望んではいません。

 

×:プライマリの出入り口のドアは、スワイプカードなどを利用した制御アクセス権を持っている必要があります。セカンダリの出入り口のドアには、警備員を配置します。

警備員を配置する構成も取りうる構成ですが、普段利用しない出入り口に警備員を配置する構成は少々過剰です。

#14. RAIDシステムの冗長アレイでは、データおよびパリティ情報がいくつかの異なるディスクにストライピングされます。 パリティ情報とは何ですか?

〇:データの再構築に使用される情報

RAIDは、ハードドライブとそれが保持するデータにフォールトトレランスを提供し、システムパフォーマンスを向上させることができます。 冗長性と速度は、データを分割して複数のディスクに書き込むことによって提供され、異なるディスクヘッドが同時に動作して要求された情報を取り出すことができます。 制御データも各ディスクに分散されています。これはパリティと呼ばれ、1つのディスクに障害が発生した場合、他のディスクが連携してデータを復元できます。

 

×:新しいデータを作成するために使用される情報

パリティ情報が新しいデータを作成するために使用されるのではなく、紛失または破損したデータを再作成する方法の指示として使用されるため、誤りです。

 

×:データの消去に使用される情報

パリティ情報はデータの消去には使用されません。紛失または破損したデータを再作成する方法の指示として使用されるため、誤りです。

 

×:データの構築に使用される情報

パリティ情報を使用してデータは作成されません。紛失または破損したデータを再作成する方法についての指示として使用されるため、誤りです。

#15. 機密文章をシュレッダーをかけずに、ゴミ箱に入れてはいけない理由は何でしょうか。

〇:ゴミ箱に入れた後に社外の人の手に渡る可能性があるため。

ダンプスターダイビング、またはスキャベジングとは、ゴミ箱の中から重要情報を見つけることです。ゴミ箱に入れると、削除した気になり安心してしまいます。しかし、ゴミ箱は清掃員など社内と社外をつなぐ共有スペースに他なりません。機密情報を含む文章などは、シュレッダーにかけ漏洩しないようにしましょう。

 

×:ゴミ箱から復元する際に他の文章と混ざってしまうため。

復元する目的で破棄はしません。

 

×:機密文章は破棄する必要がないため。

機密文章であっても、不必要となれば破棄しなければなりません。

 

×:シュレッダーにかける必要はない。

いいえ、当然シュレッダーにはする必要があります。

#16. 監視者が見るべきログを抽出することをなんでしょうか。

#17. データセンターで火災が起きた時、最も重要視すべきものはどれでしょうか。

#18. レイシーのマネージャーは、新しいディスパッチングセンターの侵入検知システムを調査することを彼女に任命しました。レイシーは上位5製品を特定し、評価を比較します。次のうち、本目的に沿った今日最も使用されている評価基準フレームワークはどれですか?

〇:コモンクライテリア

コモンクライテリアは、信頼できるコンピュータシステム評価基準(TCSEC)と情報技術セキュリティ評価基準(ITSEC)の両方の長所を組み合わせて弱点を排除する方法として1990年代初めに作成されました。コモンクライテリアは、TCSECよりも柔軟性があり、ITSECよりも簡単です。コモンクライテリアは、世界的に認知されているため、評価の複雑さを軽減し、さまざまな評価スキームで異なる評価の定義と意味を理解する必要性を排除して消費者を支援します。これは、さまざまなルールと要件で複数の異なる評価基準を満たすのではなく、製品を国際的に販売したい場合に、特定の一連の要件を構築できるようになったため、メーカーにとっても役立ちます。

 

×:ITSEC

情報技術セキュリティ評価基準が最も広く使用されていないため、正しくありません。 ITSECは、多くのヨーロッパ諸国でコンピュータシステムと製品のセキュリティ属性を評価するための単一の基準を確立する最初の試みでした。さらに、ITSECは評価において機能性と保証性を分離し、それぞれに別の評価を与えます。これは、TCSECよりも高い柔軟性を提供するために開発され、ネットワークシステムにおける完全性、可用性、および機密性に対処します。 ITSECの目標は製品評価の世界基準となることでしたが、その目標を達成できず、コモンクライテリアに置き換えられました。

 

×:レッドブック

ネットワークおよびネットワークコンポーネントのセキュリティ評価トピックに対処する米国政府の出版物であるため、間違っています。正式にTrusted Network Interpretationと題されたこの本は、さまざまなタイプのネットワークを保護するためのフレームワークを提供しています。ネットワーク上のオブジェクトにアクセスする被験者は、制御、監視、および監査が必要です。

 

×:オレンジブック

政府および軍の要件とオペレーティングシステムに対する期待に対応する米国政府の出版物であるため、正しくありません。オレンジブックは、製品に、ベンダーが要求するセキュリティー特性と特定のアプリケーションまたは機能に適しているかどうかを評価するために使用されます。オレンジブックは、評価中の製品の機能、有効性、保証をレビューするために使用され、セキュリティ要件の典型的なパターンに対処するために考案されたクラスを使用します。どのユーザーがシステムにアクセスできるかを制御することに重点を置いて、信頼できるシステムの構築と評価のための幅広いフレームワークを提供します。 オレンジブックと言っていますが、もう1つの名前はTrusted Computer System Evaluation Criteria(TCSEC)です。

#19. どのタイプのデータベース性質が、タプルがプライマリキー値によって一意に識別されることを保証しますか?

〇:エンティティの完全性

エンティティの完全性は、タプルが主キー値によって一意に識別されることを保証する。 タプルは、2次元データベースの行です。 主キーは、各行を一意にする対応する列の値です。 エンティティの整合性のために、すべてのタプルには1つの主キーが含まれていなければなりません。 タプルにプライマリキーがない場合、タプルはデータベースによって参照されません。

 

×:並行保全性

並行保全性は、データベースソフトウェアの正式な用語ではないため、正しくありません。整合性サービスには、セマンティック、参照、エンティティの3つの主要なタイプがあります。 並行処理とは、複数のユーザーやアプリケーションが同時にアクセスするソフトウェアのことです。 コントロールが配置されていないと、2人のユーザーが同じデータに同時にアクセスして変更することができます。

 

×:参照整合性

参照整合性は、既存の主キーを参照するすべての外部キーを参照するため、正しくありません。 存在しないレコードまたはNull値の主キーへの参照が外部キーに含まれないことを保証するメカニズムが存在する必要があります。 異なるテーブル間の関係が正常に動作し、適切にアクセスできるようになります。

 

×:意味的完全性

意味的完全性は、データベースの構造的および意味的規則が確実に行われるものです。データ型、論理値、一意性制約、およびデータベースの構造に悪影響を及ぼす可能性のある操作に関係します。

#20. 次のうちソフトウェア定義ネットワーク(SDN)技術を意図しているものはどれですか?

〇:ルータが一元管理され、コントローラの指示に基づいてパケットを制御する方法 

ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)はルーティングの決定とインタフェースとの間でデータを渡し、その機械的機能を作るのルータの論理機能を分離するために、ルーティングの決定を集中管理しやすくすることを意図しています。SDNアーキテクチャは、スケーラブル、プログラム可能な方法で、ルータの制御ロジックを提供する標準方法であることを意図しています。よって正解は、「ルータが一元管理され、コントローラの指示に基づいてパケットを制御する方法  」になります。

 

×:MACアドレスとIPアドレスの間のマッピング

ARPテーブルの説明です。

 

×:動的な方法でルーティングテーブル の更新

ダイナミックルーティングの説明です。

 

×:イベント発生時、ルータが互いにルーティングテーブルを更新のための通信をする方法

通信不通時のルーティング制御の説明です。

#21. レインボーテーブルへの効果的な対策はどれですか?

〇:サルト

レインボーテーブルとは、プレーンテキストと一致する暗号文の事前に作成されたリストであり、パスワードと一致するハッシュを持ちます。テーブルには数百万のペアを含めることができます。サルト(Salting)とは、パスワードまたはパスフレーズを「ハッシュ」する一方向関数への追加入力として使用されるランダムデータです。ソルトの主な機能は、辞書攻撃またはコンパイル済みのレインボーテーブル攻撃から防御することです。

 

×:ログイン試行制限

あらゆる不正ログイン方法に有効ですが、レインボーテーブルに対する直接的な、効果的な対策ではありません。

 

×:キーストレッチング

暗号化を目的に、パスワードをより長くランダムな文字列に置き換えることです。

 

×:ハッシュ化

パスワードハッシュとは、パスワードを安全に保管するために固定長の暗号(ハッシュ)文です。

#22. フレッドは、開発中の新しいコンテンツ管理アプリケーションのコンポーネントをテストして、データ構造、ロジック、境界条件を検証する必要があると言われています。 彼はどのようなテストを行うべきですか?

〇:単体テスト

単体テストには、制御された環境で個々のコンポーネントをテストして、データ構造、ロジック、および境界条件を検証する必要があります。 プログラマーはコンポーネントを開発した後、いくつかの異なる入力値とさまざまな状況でテストされます。 単体テストは開発の初期段階から開始することができ、通常は開発段階全体を通じて継続されます。 単体テストのメリットの1つは、開発サイクルの早い段階で問題を発見することです。個々のユニットに変更を加える方が簡単でコストがかかりません。

 

×:受け入れテスト

コードが顧客の要求を満たしていることを確認するために受け入れテストが行​​われるため、正しくありません。 このテストは、アプリケーションの一部または全部に適用されますが、通常は個別のコンポーネントではありません。

 

×:回帰テスト

回帰テストは、その機能、性能、および保護を確実にするために変更が行われた後のシステムの再テストを意味するため、正しくありません。 本質的に、回帰テストは、プログラム変更の結果として機能が意図したとおりに機能しなくなったバグを識別するために行われます。 開発者が1つの問題を修正したり、誤って新しい問題を作成したり、新しい問題を修正して古い問題を解決したりすることは珍しいことではありません。 回帰テストには、以前に修正されたバグをチェックして、それらが再出現していないことを確認し、以前のテストを再実行することが含まれます。

 

×:統合テスト

統合テストでは、設計仕様で概説されているようにコンポーネントが連携して動作することが確認されるため、正しくありません。 単体テストの後、個々のコンポーネントまたはユニットを組み合わせてテストし、機能、性能、および信頼性の要件を満たしていることを検証します。

#23. あなたは開発者に対してアプリケーション処理とセッション処理が分かれていることを明確に伝えたい。どのネットワークモデルに従うべきか?

〇:OSI参照モデル

OSI参照モデルはネットワーク通信を7層で区分したものである。アプリケーション通信とセッションという概念を分けているため、OSI参照モデルを基に明確に伝えられるだろう。よって正解は、「OSI参照モデル」になります。

 

×:TCP/IPモデル

TCP/IPモデルとは、OSI参照モデルよりもシステムの概念に近いレイヤーデザインです。TCP/IPモデルでは、OSI参照モデルのアプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層は、一つのアプリケーション層で表現されます。

 

×:データリンクモデル

そのようなモデルはありません。

 

×:Bibaモデル

Bibaモデルとは、データが勝手に変更されないことを示すセキュリティモデルの一つです。

#24. アクセス制御マトリックスは、サブジェクトとオブジェクトとの間のアクセスを制御するために、多くのオペレーティングシステムやアプリケーションで使用されています。この列軸に分割したリストは一般には何と呼ばれていますか?

〇:アクセス制御リスト(ACL)

アクセス制御リスト(ACL)は、オブジェクトへのアクセス制御マトリックスから得ることができます。ACLは、複数のオペレーティングシステム、アプリケーション、およびルータの構成で使用されています。彼らは、特定のオブジェクトへのアクセスを許可されている項目のリストであり、それらは付与される許可のレベルを定義します。認可は、個人またはグループに指定することができます。そのため、ACLはオブジェクトにバインドし、被験者がそれにアクセスできるかを示し、および機能テーブルは、対象にバインドされ、被写体がアクセスできるオブジェクトかを示すされています。

 

×:機能テーブル

機能テーブルは、アクセス制御マトリックスの行に当たります。

 

×:制約インタフェース

制約インタフェースは、それらが特定の機能や情報を要求したり、特定のシステムリソースへのアクセスを持っていないようにすることによって、ユーザーのアクセス能力を制限するため、間違っています。

 

×:ロールベース

ロールベースのアクセス制御(RBAC)モデルは、サブジェクトの役割に応じて特定のオブジェクトに対するアクセス権を決定するためのコントロールです。間違っています。

#25. 次のうち対称鍵システムの欠点はどれでしょうか?

〇:キー自体を安全に配信することが必要

対称鍵アルゴリズムで暗号化されたメッセージを交換する2人のユーザーのために、彼らは最初の鍵を配布する方法を見つけ出す必要があります。鍵が危険にさらされた場合、その鍵で暗号化されたすべてのメッセージを復号し、侵入者に読み取られてしまいます。鍵が保護されておらず、容易に攻撃者が傍受して使用することができるので、単に電子メールメッセージで鍵を送信することは安全ではありません。したがってレガシーな方法では、USBドライブに鍵を保管し渡すなどのアウトオブバンド方式を使用して鍵を送信しなければなりません。よって正解は、「キー自体を安全に配信することが必要」になります。

 

×:非対称システムよりも計算が遅い

一般的には非対称システムより対称システムのほうが計算速度は早いです。

 

×:非対称システムよりも計算が早い

一般的には非対称システムより対称システムのほうが計算速度は早いです。しかし、欠点ではありません。

 

×:数学的にタスクを実行する傾向がある

コンピュータによるすべての暗号化アルゴリズムが数学的計算になります。しかし、欠点ではありません。

#26. OSIモデルのレイヤ2には2つのサブレイヤーがあります。これらのサブレイヤーとテクノロジーを表す2つのIEEE標準は何でしょうか?

OSIモデルのデータリンクレイヤーまたはレイヤー2では、ヘッダーとトレーラーをパケットに追加して、適切な回線伝送のためにローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークテクノロジーにおけるバイナリー形式のパケットを準備します。 レイヤ2は、2つの機能的なサブレイヤに分割されています。 上位サブレイヤは論理リンク制御(LLC)であり、IEEE 802.2仕様で定義されている。 これは、データリンク層の上にあるネットワーク層と通信します。 LLCの下には、MAC(Media Access Control)サブレイヤがあり、物理レイヤのプロトコル要件を持つインターフェイスを指定します。

#27. AESのアルゴリズムは、何のために使用されていますか?

〇:データの暗号化

AES(Advanced Encryption Standard)は、以前のデファクトスタンダードであるデータ暗号化規格(DES)を改善するために開発されたデータ暗号化規格です。対称アルゴリズムとしては、AESはデータを暗号化するために使用されます。よって正解は、「データの暗号化」になります。

ほかの選択肢でもAESを利用するシーンはありますが、データの暗号化が最も焦点のあっている、もしくはマシな回答です。このように、すべて正しいと思われる中から選択するケースもあります。

 

×:データの整合性

デジタル署名の特性です。

 

×:キーリカバリ

復号やキーエスクローの特性です。

 

×:対称鍵の配布

AESの配布のために対称鍵を用いることは鍵配送問題に低触します。

#28. OSI参照モデルのレイヤー5~7に対する脅威はどれですか?

コンピュータワームは、自身を複製して他のコンピュータに拡散するスタンドアロンのマルウェアコンピュータプログラムです。これらは通常、OSI参照レイヤー5~7で動作します。

#29. 変更管理プロセスには、さまざまな手順が含まれています。 次のうち、変更管理ポリシーの手順として誤って記述しているのはどれですか?

〇:変更管理委員会によって全員一致で承認された変更は、実機テストは不要なステップとなる。

これは、誤っている選択肢を選ぶ問題です。さまざまな種類の環境の変化のためには、構造化された変更管理プロセスを導入する必要があります。変更要件の重大さによっては、変更と実装を変更管理委員会に提示する必要があります。変更管理委員会によって承認された変更要求は、予期しない結果を発見するためにテストされなければなりません。これは、変更の目的と結果および可能性のある影響をさまざまな側面で示すのに役立ちます。つまりは、変更管理委員会によって承認されたからと言ってテストされなくてもよいというわけではありません。変更管理委員会は変更に関して実行を命じており、それが適切であるかはテストで担保しなければなりません。よって正解は、「変更管理委員会によって全員一致で承認された変更は、実機テストは不要なステップとなる。」になります。

 

×:変更管理委員会によって承認された変更は、変更のログとして残すべきである。

正しい変更管理と言えます。

 

×:変更の計画段階では大まかなスケジュールを作成する必要がある。

正しい変更管理と言えます。

 

×:提案された変更は、優先順位を設け検討されるべきである。

正しい変更管理と言えます。

#30. オニオンルーティングの脆弱性はどれでしょうか。

オニオンルーティングとは、ルータを経由する度に暗号化を施すため、何重にも暗号化が施されるという特徴がある。しかし、ルータの最終地点ではすべての暗号化が復号され、平文となるため最終地点ルータでのセキュリティ機能はありません。

#31. マークは、部署異動になって数日後、前の職務で使っていたアカウントが使えることに気付いた。侵されているセキュリティはどれでしょうか。

#32. リサは、ほとんどのデータベースが同時実行制御を実装していることを学びました。 並行性とは何ですか?また、なぜそれを制御する必要がありますか?

〇:同時に実行されているプロセス。適切に制御されていないとデータベースの整合性に悪影響を与える可能性がある。

データベースは、多くの異なるアプリケーションによって同時に使用され、多くのユーザーが一度にそれらとやり取りします。同時実行性とは、異なるプロセス(アプリケーションおよびユーザー)が同時にデータベースにアクセスしていることを意味します。これが適切に制御されないと、プロセスは互いのデータを上書きしたり、デッドロック状況を引き起こしたりする可能性があります。並行処理の問題の最悪の結果は、データベース内に保持されているデータの整合性の低下です。データベースの整合性は、並行性保護メカニズムによって提供されます。同時実行制御は一つは、ロックです。ユーザーが他のユーザーによって使用されているデータにアクセスしたり変更したりすることはできません。

 

×:異なるレベルで実行されているプロセス。適切に制御されていないとデータベースの整合性に悪影響を与える可能性がある。

並行処理は異なるレベルではなく、同時に実行されているプロセスを参照するため、正しくありません。 並行処理の問題は、異なるユーザーやアプリケーションによって同時にデータベースにアクセスできる場合に発生します。 コントロールが適切に配置されていないと、2人のユーザーが同じデータに同時にアクセスして変更することができ、動的環境に有害になる可能性があります。

 

×:アクセス可能なデータのレビューから新しい情報を推測するプロセス。推論攻撃が発生する可能性がある。

アクセス可能なデータをレビューすることから新しい情報を推測する能力は、より低いセキュリティレベルのユーザーが、より高いレベルのデータを間接的に推論する場合に生じます。これは、推論攻撃につながる可能性がありますが、並行性には関係しません。

 

×:データベース内の複数の場所にデータを格納するプロセス。正しく制御されていないとデータベースの整合性に悪影響を与える可能性がある。

複数の場所にデータを格納することは並行性に問題がないため、正しくありません。2人のユーザーまたはアプリケーションが同じデータを同時に修正しようとしているとき、並行性は問題になります。

#33. 行動指示型の防御策として正しいものはどれでしょうか。

〇:従業員のセキュリティ意識が変わるような定期的な教育

行動指示型とは、組織的管理として従業員に求められる行動を指示する目的のコントロールです。従業員の意識が変わるような定期的な教育は、行動指示型に該当します。よって正解は、「従業員のセキュリティ意識が変わるような定期的な教育」になります。

 

×:ドローン監査を利用した遠隔的に指示する防御策

補強的(compensating)な防御策に当たります。

 

×:物理的な壁による行動心理的な障害とする防御策

物理的(physically)な防御策に当たります。

 

×:あるアクションを見直す再発防止策の立案

是正的(corrective)な防御策に当たります。

#34. 次のうちメモリマネージャーの役割ではないものはどれですか?

〇:未使用のコミットされたメモリを識別し、メモリが利用可能であることをオペレーティングシステムに知らせるアルゴリズムを実行する。

この回答は、メモリマネージャーではなくガベージコレクタの機能について説明しています。ガベージコレクタはメモリリークに対する対策です。アルゴリズムを実行して未使用のコミット済みメモリを特定し、オペレーティングシステムにそのメモリを「使用可能」とマークするように指示するソフトウェアです。異なるタイプのガベージコレクタは、異なるオペレーティングシステム、プログラミング言語、およびアルゴリズムで動作します。

4択問題では、明確な答えは知らなくとも解答できる場合があります。4択問題では正解が一つしかないために、回答をグループ分けすることで、「同じことを言っているため、どちらかだけが正解になるのはおかしい、よってどちらも間違いである」という減らし方ができます。プロセスが適切にメモリを扱えるように制御する旨の回答が2つありますが、もしもメモリマネージャーにその機能がないとするとどちらも正解になってしまうため、そもそも選択肢から排除することができます。

 

×:プロセスが同じ共有メモリセグメントを使用する必要がある場合、複雑な制御を使用して整合性と機密性を保証します。

プロセスが同じ共有メモリセグメントを使用する必要がある場合、メモリマネージャーは複雑な制御を使用して整合性と機密性を確保します。これは、2つ以上のプロセスが潜在的に異なるアクセス権で同じセグメントへのアクセスを共有できるため、メモリとその中のデータを保護する上で重要です。また、メモリマネージャは、異なるレベルのアクセス権を持つ多くのユーザーが、1つのメモリセグメントで実行されている同じアプリケーションとやりとりすることを許可します。

 

×:プロセスに割り当てられたメモリセグメントとのみ対話するように、プロセスを制限する。

メモリマネージャーがプロセスの相互作用を、それらに割り当てられたメモリセグメントのみに限定する責任があります。この責任は保護カテゴリの下にあり、プロセスが許可されていないセグメントへのアクセスを妨げるのに役立ちます。メモリマネージャーの別の保護責任は、メモリセグメントへのアクセス制御を提供することである。

 

×:必要に応じてRAMからハードドライブに内容をスワップします。

必要に応じてRAMからハードドライブへの内容のスワップが再配置カテゴリに属する​​メモリマネージャーの役割であるため、正しくありません。 RAMとセカンダリストレージが結合されると、仮想メモリになります。システムは、ハードドライブスペースを使用してRAMメモリ空間を拡張します。別の再配置の責任としては、命令とメモリセグメントがメインメモリ内の別の場所に移動された場合に、アプリケーションのポインタを提供することです。

#35. 検知の分類において、本当の攻撃を検知したことを示す項目はどれですか?

検知では正しいリクエストを誤っていると判断しても、悪いリクエストを無視しても良くありません。そのため、True Positive(本当の攻撃を検知する)、True Negative(本当の攻撃を検知しない)、False Positive(偽の攻撃を検知する)、False Negative(偽の攻撃を検知しない)の検知の精度結果に分かれます。

#36. アクセス制御を導入するシステムの設計思想として、分散するか統合するかに大きく分かれる。分散アクセス制御の利点の一つはどれでしょうか。

〇:リソースに近い場所でアクセス制御できること。

中央アクセス制御は、統一的なルール、運用負担の軽減など様々な利点があります。分散アクセス制御では、リソースに近い場所でアクセス制御できるため、リソースを独立して保護することができます。よって正解は、「リソースに近い場所でアクセス制御できること。」になります。

 

×:包括的な設計が可能であること。

分散アクセス制御では、認証・認可機能が分散しているため、包括的な設計とは言えません。

 

×:比較的コストが抑えられること。

コストが抑えられるかどうかは、この設計思想だけでは決められないでしょう。

 

×:様々な機器からのログで現状を把握しやすくなる。

中央アクセス制御でも分散アクセス制御でも様々な機器からのログの取得はできます。

#37. 可用性に関係する攻撃はどれでしょうか?

〇:DDoS攻撃

可用性とは、サービスの継続性を示すCIAトライアドの性質の一つです。サービスの継続性を脅かす攻撃は、大量のリクエストを送付し、サービスダウンを行うDDoS攻撃が該当します。よって正解は、「DDoS攻撃」になります。

 

×:ホエーリング

ホエーリングとは、社会的に認知されている人・組織に狙いを定めるスピア・フィッシング攻撃です。

 

×:TOC/TOU

TOC/TOUとは、ある条件をチェックしてから、そのチェック結果を使用するまでの間にシステムが変更されることで発生するソフトウェアのバグです。多くの場合、ファイルを探してからファイルを読む間に別のファイルに差し替えてしまう攻撃です。

 

×:DRAM

RAM(Random Access Memory)とは、CPUや画面表示などに利用するときに使うメモリです。DRAMとは、短時間しか保存されないし、定期的リフレッシュが必要なRAMです。

#38. ブラッドは、インスタントメッセージング(IM)の企業ネットワーク上での使用を禁止したい。次のうち、彼のプレゼンテーションに含まれるべきではない内容はどれでしょうか?

〇:IMの使用は、単にネットワークファイアウォールの特定のポートをブロックすることによって停止させることができる。

インスタントメッセージング(IM)は、人々がリアルタイムおよび個人的なチャットルームのタイプを介して互いに通信することを可能にします。これらの技術には、ファイル転送する機能を有しているでしょう。ユーザーがIMクライアントををインストールし、一意の識別子が割り当てられています。IM経由で通信したい人には、この一意の識別子を提供します。IMトラフィックが共通ポートを使用することができるため、ファイアウォールで特定のポートをブロックすることは通常は効果的ではありません。

この問題自体がセキュリティについての理解を確認するものであり、そのうえで「プレゼンテーションに含まれるべきではない」ということは、IMが安全で素晴らしい技術であるという主張をしたいわけではありません。

 

×:機密データやファイルをIMを介してシステムからシステムに転送することができます。

メッセージをテキストに加えて、インスタント・メッセージングは​​システムから転送するファイルを可能にしますので、間違っています。これらのファイルは、ビジネスや法的リスクで会社を入れて、機密情報を含む可能性があります。そして、IM経由でファイルを共有することは、ネットワーク帯域幅とインパクトのネットワークパフォーマンスをそれだけ使うことになります。

 

×:ユーザーが情報を含むマルウェアからの正当な送信者を装った攻撃を受けることができます。

真であるため、正しくありません。受信機ではなく、正当な送信者の悪意あるユーザからの情報を受け付けるようにあるため、強力な認証の不足のため、アカウントが偽装させることができます。また、多数のバッファオーバーフローと異なるのIMクライアントで成功している不正な形式のパケット攻撃もあるでしょう。

 

×:セキュリティポリシーは、IMの使用制限を指定して必要とされています。

彼のプレゼンテーションではIM利用制限を指定するセキュリティポリシーの必要性を含むべきであるので、間違っています。これは、IM関連のセキュリティ侵害から環境を保護するためのいくつかのベストプラクティスの1つにすぎません。その他のベストプラクティスは、IMトラフィックをブロックするファイアウォールを構成するより安全なバージョンにIMソフトウェアをアップグレードし、社内の従業員のみが、組織のネットワーク内で通信するように、企業のIMサーバを実装し、すべてのコンピュータに統合されたウイルス対策/ファイアウォール製品を実装含みます。

#39. マークは、汎用的なセキュリティモデルを参照したい。グラハムデニング(Graham-Denning)モデルとは、何性に着目したセキュリティモデルでしょうか。

#40. SOC-2における受託会社に対する会計以外のセキュリティなどの統制の監査期間は通常どのくらいでしょうか。

業務受託会社監査(SOC、Service Organization Control)とは、米国公認会計士協会(AICPA)によって決められている業務の請け負い側の内部統制を保証するための決まりです。業務をほかの会社に請け負ってもらうことがあります。自社の仕事の品質を担保するため、業務を依頼された側の企業でも相応に統制されている必要があります。そのため、業務を依頼される受託会社の内部統制をチェックするわけです。

  • SOC-1(Internal Control over Financial Reporting (ICFR)) 受託会社に対する会計を監査する。
  • SOC-2(Trust Services Criteria) 受託会社に対する会計以外のセキュリティなどの統制を確認する。通常6か月間調査を行う。
  • SOC-3(Trust Services Criteria for General Use Report) 不特定者(利用者)に対する会計以外のセキュリティなどの統制を確認する。

よって、正解は「6か月」になります。

#41. グローバル化された経済の経済的、社会的、ガバナンスの課題に取り組むのに役立つための国際機関はどれでしょうか?

〇:経済協力開発機構

ほとんどすべての国は、私的なデータを構成するものとそれをどのように保護すべきかに関する独自の規則を持っています。デジタル時代と情報化時代が到来するにつれ、これらの異なる法律はビジネスや国際貿易に悪影響を与え始めました。このように、経済協力開発機構(OECD)は、様々な国のためのガイドラインを作成し、データが適切に保護され、誰もが同じ規則に従うようにした。

 

×:トレッドウェイ委員会委員会

不正な財務報告を研究する組織であり、不正な財務報告を調査する機関であり、どの要素がそれらにつながっているかについて、1985年にTreadway Commission(COSO)のスポンサー組織委員会が設立されたため不正です。頭字語のCOSOは、ITを戦略的レベル、企業文化、財務会計原則などに対応するコーポレートガバナンスのモデルを指します。

 

×:COBIT(Control Objectives for Information and Related Technology)

ITを適切に管理し、ITがビジネスニーズに対応できるようにするためのコントロールの目標を定義するフレームワークであるため、正しくありません。機密データと参照フレームワークの制御とセキュリティの要件を提供する国際的なオープンスタンダードです。

 

×:国際標準化機構(ISO)

国家標準化団体の代表者で構成される国際標準化機関であるため、間違っています。その目的は、グローバルな標準化を確立することです。しかし、その標準化は、国際的な国境を越えて移動するデータのプライバシーを超えています。例えば、いくつかの規格は品質管理に取り組んでおり、その他の規格は保証とセキュリティに取り組んでいます。

#42. 湿度が低いと静電気が発生し、湿度が高いと金属(電子機器)が腐食します。これはその災害分類当たりますか?

災害は原因によって自然、人的、環境の分類されます。環境とは、電力網、インターネット接続、ハードウェアの故障、ソフトウェアの欠陥など私たちが働いている環境に起因するものです。

#43. ITセキュリティチームは、OSI参照モデルを使用した緩和戦略を提案するように依頼されました。これらのうち、レイヤー7の問題に対処するのはどれですか?

アプリケーションファイアウォールは、OSIのレイヤー7を対象とします。アプリケーションファイアウォールの主な利点は、特定のアプリケーションとプロトコルを理解できることです。パケットはレイヤー6まで復号されないため、レイヤー7ではパケット全体を見ることができます。他のファイアウォールはパケットのみを検査でき、ペイロードは検査できません。不要なアプリケーションまたはサービスが、許可されたポートでプロトコルを使用してファイアウォールをバイパスしようとしているかどうかを検出したり、プロトコルが悪意のある方法で使用されているかどうかを検出したりできます。

#44. バックアップ戦略を確認する最も効果的な手法はどれですか?

〇:復元手順をテストすること。

バックアップから正常にリストアする能力が定期的にテストされなければなりません。よって正解は、「復元手順をテストすること。」になります。

 

×:すべてのユーザーデータを確実にバックアップすること。

ユーザーデータのコピーを作成することは重要ですが、コピーが復元可能であることが保証されない限り、コピーは無駄です。

 

×:独自の仕様に合わせたデータベース管理システム(DBMS)のバックアップをすること。

トランザクション・コピーが使用可能であることを保証するためにDBMSの独自の仕様に合わせた手段を使用することは良い考えですが、リストアがテストされない限り、それらのコピーは信頼されません。

 

×:バックアップのログファイルが完全であることを確認すること。

完了のためのバックアップログを監視することは良好な運用方法ですが、バックアップ自体の定期的なテストやデータ損失からの真の回復能力に代わるものではないため、間違っています。

#45. 常に冗長性を提供するRAID構成はどれですか?

ディスクミラーリングとは、複数のハードディスクに同じデータを書き込むことです。RAID(Redundant Array of Independent Disks)コントローラーはすべてのデータを2回書き込む必要があり、少なくとも2つのディスクが必要です。ディスクストライピングはパリティを使用する場合にも提供できますが、ディスクストライピングだけでは冗長性は提供できません。

#46. フォーマックは、モバイルアプリの開発を行う上で適切な認証をユーザに求める設計を検討している。2要素認証になっておらず、セキュリティ強化になっていないものはどれでしょうか。

〇:パスワード認証と秘密の質問

パスワードは記憶を使った認証方式です。秘密の質問も同じく記憶の認証方式であり、2要素の認証方式の組み合わせではありません。よって正解は、「パスワード認証と秘密の質問」となります。

 

×:パスワード認証と指紋認証

記憶認証情報×身体認証情報です。多要素認証となっています。

 

×:パスワード認証とトークン機を使ったワンタイムパスワード認証

記憶認証情報×所持認証情報です。多要素認証となっています。

 

×:パスワード認証とICカード認証

記憶認証情報×所持認証情報です。多要素認証となっています。

#47. 便利そうなアプリケーションをインターネット経由でダウンロードし実行したところパソコンが一切動かなくなった。このマルウェアの種別は何だろうか?

〇:トロイの木馬

トロイの木馬とは、伝染するとき一見無害そうに見えるマルウェアです。いやらしい画像をダウンロードしたら、急にパソコンが立ち上がらなくなったとかありますでしょうか。

 

×:スパイウェア

スパイウェアとは、悪さするとき一見無害そうにするマルウェアです。こっそりパソコンの情報を外に持ち出します。

 

×:ウイルス

ウイルスとは、ユーザの操作なしに伝染し、他のプログラムにくっつくマルウェアです。無害そうに見えますが、アプリケーションをダウンロードという点で一致しません。

 

×:データディドラー

データディドラーとは、時間経過とともに少しずつデータを変更するマルウェアです。

#48. ネットワークにQuality of Service(QoS)を実装しています。QoSの主な利点の1つはどれですか?

QoS(Quality of Service)は、特定のトラフィックを他のトラフィックよりも優先します。一般的には、VoIP(Voice over IP)といったリアルタイムの通信を必要とするUDPトラフィックに有効です。その他の非リアルタイムトラフィックは優先順位が低くなります。

#49. スーザン氏は弁護士です。ライド社の最高プライバシー責任者(CPO)で新たな地位を築くために雇われました。彼女の新しい主な役割は何ですか?

〇:顧客、会社、従業員のデータを確実に保護すること。

最高プライバシー担当者(CPO)は、顧客、会社、従業員のデータのセキュリティを確保する責任を負います。CPOは、データの収集、保護、第三者への配布方法に関するポリシーの設定に直接関わります。 CPOは通常弁護士であり、報告書や調査結果を最高セキュリティ責任者(CSO)に報告します。よって、正解は「顧客、会社、従業員のデータを確実に保護すること。」になります。

おそらく、CPOなんて知らなかったのではないかと思います。この問題のポイントはプライバシーという言葉から、個人情報の保護を発想できるかどうかです。実際の試験で知らない単語も見たときに、単語の意味が分からないからと投げてはいけません。ヒントは必ずあります。

 

×:パートナデータの保護を保証すること。

CPOは、顧客、会社、従業員のデータのセキュリティを確保する責任を負います。

パートナーデータの保護もあり得ますが、主な役割という意味合いからは外れます。

 

×:企業財務情報の正確性と保護を確保すること。

プライバシーの保護に当たらないと考えられます。

 

×:セキュリティポリシーが定義され、実施されていることを確認すること。

すべての担当者・責任者に共通する目的であり、最高プライバシー責任者(CPO)としての役割という意味合いでは、焦点が合っていません。

#50. 暗号化は、手順や及びアルゴリズムによって異なるセキュリティを提供します。次のうち認証、否認防止、整合性を提供しているものはどれでしょうか?

〇:デジタル署名

デジタル署名は、送信者の秘密鍵で暗号化されたハッシュ値です。署名の行為は秘密鍵でメッセージのハッシュ値を暗号化することを意味します。メッセージは、デジタル認証、否認防止、および整合性を提供し、署名することができます。ハッシュ関数は、メッセージの整合性を保証し、ハッシュ値の署名は、認証と否認防止を提供します。

 

×:暗号化アルゴリズム

暗号化アルゴリズムは、機密性を提供するので間違っています。暗号化は、最も一般的に対称アルゴリズムを用いて行われます。対称アルゴリズムは、機密性のみではなく、認証、否認防止、および整合性を提供することができます。

 

×:ハッシュアルゴリズム

ハッシュアルゴリズムは、データの整合性を提供するので間違っています。ハッシュアルゴリズムは、修正が行われたか否かを検出する(また、ハッシュ値と呼ばれる)、メッセージダイジェストを生成します。送信側と受信側は、個別に独自のダイジェストを生成し、受信者はこれらの値を比較します。それらが異なる場合、メッセージが変更されている知ることができます。ハッシュアルゴリズムでは、認証または否認防止を提供することができません。

 

×:デジタル署名と対の暗号化

暗号化とデジタル署名が、機密性、認証、否認防止、および整合性を提供するので、間違っています。単独の暗号化は、機密性を提供します。そして、デジタル署名、認証、否認防止、および整合性を提供します。質問は、認証、否認防止、整合性を提供することができるが要求されます。意地悪な問題です。

#51. 独自サーバーのネットワーク環境の維持費の増加を解消するため、クラウドベースのソリューションに移行したいと考えています。次のうち、選ぶべき典型的なクラウドベースソリューションの正しい定義とマッピングはどれでしょうか。

〇:クラウドプロバイダは、オペレーティングシステム、データベース、及びウェブサーバを含むことができるコンピューティング・プラットフォームを提供するサービスとしてのプラットフォームが提供されます。

クラウドコンピューティングは、ネットワークやサーバ技術を集約し、それぞれを仮想化し、顧客にニーズにマッチした特定のコンピューティング環境を提供するための用語です。この集中制御は、セルフサービス、複数のデバイス間での広範なアクセス、リソースプーリング、迅速な弾力性、サービスの監視機能をエンドユーザーに提供します。

クラウドコンピューティング製品の異なる種類があります。IaaSは、クラウド上に仮想化されたサーバを提供します。PaaSは、アプリケーションは個別に開発することができます。SaaSは、サービス提供者は開発不要で機能の取捨選択でサービス展開できます。”独自のアプリケーション構成は変えずに”という条件からPaaSの定義に合言葉を選ぶ必要があります。よって正解は、「クラウドプロバイダは、オペレーティングシステム、データベース、及びウェブサーバを含むことができるコンピューティング・プラットフォームを提供するサービスとしてのプラットフォームが提供されます。」になります。

 

×:クラウドプロバイダは、オペレーティングシステム、データベース、及びウェブサーバを含むコンピューティング・プラットフォームを提供するサービスとしてのインフラストラクチャが提供されます。

IaaSの説明です。

 

×:クラウドプロバイダは、従来のデータセンターと同様の基盤環境を提供するようなソフトウェアサービスが提供される。

クラウドの営業的な利点の説明です。定義ではありません。

 

×:クラウドプロバイダは、アプリケーション機能が内包されたコンピューティング・プラットフォーム環境においてサービスとしてのソフトウェアが提供されます。

SaaSの説明です。

#52. TCPコネクションが確立する際に、TCPスリーハンドシェイクを行う。次のうち、交換されるTCPフラグの順番が正しいものはどれか?

TCPスリーハンドシェイクは、SYN、SYN-ACK、ACKの3つのステップで実行されます。まず、クライアントがランダムに決めたシーケンス番号を付与したSYNパケットを送る。サーバは受け取ったシーケンス番号と1を加えたACK番号を付与したしたSYN ACKパケットを返信する。クライアントが受け取ったシーケンス番号に1を加えたものとACK番号を付与したACKパケットを送信することで接続の確立する。確立された接続は、最終的にRST(接続をリセットまたは切断)またはFIN(接続を正常に終了)で終了します。よって正解は、「SYN、SYN-ACK、ACK」になります。

#53. 人為的に脆弱性のあるネットワークドメインを用意する意図は何か。

〇:攻撃受けた際に早期の検知、もしくは囲うため。

攻撃者は実質的な攻撃を仕掛ける前に調査を行います。そうした場合、脆弱性のあるネットワークを用意することで攻撃者がどこからアクセスしてくるのかなど予防する情報を得ることができます。なぜなら、攻撃者でなければネットワークに侵入するという動機がないからです。ハニーポッドなどの脆弱性のあるネットワークドメインはこういった侵入をしやすくすることで、攻撃者の動作を明確にします。よって正解は、「攻撃受けた際に早期の検知、もしくは囲うため。」になります。

 

×:現行の環境でシステム停止が発生したときのためのデバッグ用環境。

脆弱性のある環境を意図的に作ることに答えていません。環境を作った結果、脆弱性があったという結果にすぎません。

 

×:古い脆弱性によるリグレッションを防ぐ狙い。

古い脆弱性であっても対処するべきであって残留させる意味はありません。

 

×:サポート切れのバージョンの低い製品を動作させるための特殊環境。

脆弱性のある環境を意図的に作ることに答えていません。環境を作った結果、脆弱性があったという結果にすぎません。

#54. 時刻ベースでワンタイムパスワードを生成できる技術はどれでしょうか。

〇:時間ベース同期動的トークン

同期トークンデバイスは、認証処理のコア部分として時間またはカウンタを使用して認証サービスと同期します。同期が時間基づいている場合、トークンデバイスおよび認証サービスは、そのデバイスの内部クロック内で同じ時間を保持しなければなりません。トークンデバイスと秘密鍵の時間値は、ユーザーに表示されるワンタイムパスワードを生成するために使用されます。その次に、ユーザーは認証サービスを実行しているサーバーに渡し、コンピューターにこの値とユーザーIDを入力します。認証サービスはこの値を復号し、期待値と比較します。両者が一致した場合、ユーザーは認証され、コンピュータ及びリソースの使用を許可されています。

 

×:カウンターベース同期動的トークン

トークンデバイスと認証サービス使用カウンタ同期場合、それは時間に基づいていないため、正しくありません。カウンタ同期トークンデバイスを使用する場合、ユーザーはトークンデバイス上のボタンを押すことにより、ワンタイムパスワードの作成を開始します。これは、トークンデバイスと認証サービスで実行します。カウンター値はベースとなる秘密値とハッシュ化され、ユーザーに表示されます。ユーザーが認証されるユーザーIDと一緒に、この結果の値を入力します。タイムまたはカウンタベースのいずれかの同期では、トークンデバイスおよび認証サービスは、暗号化と復号に使用したのと同じ秘密鍵を共有する必要があります。

 

×:非同期トークン

非同期トークン生成方法を用いて、トークンデバイスがユーザを認証するためのチャレンジ/レスポンス方式を採用しているため、間違っています。

 

×:必須トークン

必須トークンのようなものが存在しないため、間違っています。

#55. セキュリティガバナンスプログラムを実施している会社の特徴ではないものはどれですか?

〇:すべてのセキュリティ活動はセキュリティ部門内で実施

すべてのセキュリティ活動がセキュリティ部門内で行われる場合、セキュリティはサイロ内で機能し、組織全体に統合されません。セキュリティガバナンスプログラムを導入している企業では、経営幹部から指揮系統まで、組織全体にセキュリティの責任が浸透しています。一般的なシナリオは、特定の事業部門のリスク管理活動を担当する事業部長を執行する経営幹部の管理です。さらに、従業員は悪意のあるもしくは偶発的に発生しているセキュリティ違反に対して責任を負います。

 

×:役員は同社のセキュリティ状態について四半期ごとに更新

正しくありません。セキュリティガバナンスとは、戦略指針を提供し、目標が達成されていることを確認し、リスクが適切に管理されていることを確認し、リソースは責任を持って使用されます。セキュリティガバナンスプログラムを導入している組織には、セキュリティの重要性を理解し、組織のセキュリティパフォーマンスと違反を認識している取締役会があります。

 

×:セキュリティ製品、サービス、およびコンサルタントは情報に基づいた方法で展開

セキュリティガバナンスは、製品、人材、トレーニング、プロセスなどを含む統合セキュリティコンポーネントの一貫したシステムであるため、正しくありません。したがって、セキュリティガバナンスプログラムを導入している組織は、セキュリティ製品、管理サービス、情報に基づいた方法でコンサルタントを支援します。彼らはまた、彼らがコスト効果があることを確認するために絶えず見直されています。

 

×:組織はセキュリティを向上させるための指標と目標を確立

セキュリティガバナンスが性能測定および監督の仕組みを必要とするため不正確である。セキュリティガバナンスプログラムを導入している組織は、継続的な改善を目標として、セキュリティを含むプロセスを継続的に見直しています。一方、セキュリティガバナンスプログラムを欠いている組織は、そのパフォーマンスを分析せずに進んでいく可能性があり、したがって同様のミスが繰り返されます。

#56. ソフトウェアをテストしたところ、10,000を超える欠陥が見つかりました。次のステップはどうあるべきですか?

〇:致命的なエラーに対して影響を及ぼす可能性を計算する。

ソフトウェアテストの実施は必須ですが、そのテストによって欠陥が数多く見つかった場合には、慎重に対応する必要があります。システムに人間の忘却のような概念はないですが、今週のテスト30点の人に来週のテストで100点を取れと願いことは現実的とは言えません。

修正を行う前に、ログレビューなどテストが完了している状態で、テストから取得したデータを分析する必要があります。最初に何から実施するか、何が許容でき何が許容できないかの判断を優先する必要があります。定性的リスク分析について考え、可能性が低く影響が少ない場合は放置し、優先度の高い項目に焦点を当てることができます。よって正解は、「致命的なエラーに対して影響を及ぼす可能性を計算する。」になります。

 

×:すべて修正する。

多くの欠陥が見つかった場合には、その修正対応にも多くの時間がとられることが考えられます。

 

×:膨大な数であるため放置する。

欠陥を放置することは原則許されません。

 

×:すべてのエラーに対して影響を及ぼす可能性を計算する。

すべてのエラーに対して分析を行うこともまた、非常に作業量が多くなる可能性があります。

#57. IPSecのSA値とは何の略ですか?

各IPSec VPNのデバイスは、それが使用する各セキュアな接続のための少なくとも1つのセキュリティアソシエーション(SA)を持つことになります。IPSecのアーキテクチャにとって重要であるSAは、デバイスがVPN接続を介してIPSec接続をサポートする必要がある構成記録になります。

#58. 高信頼経路を示すのはどれでしょうか。

#59. マークスはセキュリティ監査員である。不正アクセスの法廷証拠としてシステムログを提供したい。システムログとして満たしておくべき要件は何でしょうか。

〇:日常的に稼働し、取得しているシステムログ

不正アクセスであるかどうかは、一般的な使い方と異なることを示す必要があります。また、日常的に取得していないログに関して法的証拠としての信頼性も薄くなります。

 

×:国際基準に準拠している洗練された製品から得られるシステムログ

マーケット的に洗練されているか否かは、法廷証拠の要件ではありません。逆に言えば、自社開発のソフトウェアが法的証拠に使えないというのは考えにくいでしょう。

 

×:印刷し物理媒体として保管されているシステムログ

ログが印刷されているか否かは必ずしも法的要件とはなりません。ソフトウェアとしての記録が出力されるわけですから、物理的な証拠としての純粋さはないのです。

 

×:OS層において記録される基盤に近いシステムログ

OS層に近いログはシステム的なトレーサビリティも高まりますが、ユーザー操作との関連性も薄く、不正アクセスの証拠には向きません。

#60. すべての証拠を確保し、それを検証する者に示す情報として表記する目的を達成するにあたって最も関連するものはどれですか?

〇:加工・流通過程の管理

デジタルフォレンジックプロセスの重要な部分は、証拠の親権の適切なチェーンを保つことです。「すべての証拠を確保し、それを検証する者に示す情報として表記する目的」から証拠保全(Chain of Custody)を想定し、最も近しい定義であるものを選択する問題構成となっております。

 

×:相当な注意

相当な注意が合理的な人が同じような状況で行うことが期待される活動を行うことを意味するので、間違っています。

 

×:調査

調査はインシデント対応プロセスの間に、関連するデータの適切な収集を含み、分析、解釈、反応、および回復が含まれているため正しくありません。

 

×:動機、機会、手段

動機、機会、手段(MOM)は、ある犯罪に対して誰によって行われた理由を理解するために使用される戦略であるため、正しくありません。

#61. サブジェクトに対してクリアランスとなるアクセス制御設定と、オブジェクトに対してラベルを定義することで両面から制御するアクセス制御はどれですか?

MAC(強制アクセス制御)とは、機密性が最も重要な場合によく使用されます。アクセスは、オブジェクトラベルとサブジェクトクリアランスによって決定されます。

#62. 合成トランザクションとは何ですか?

アプリケーションのテストには、通常のユーザー動作をエミュレートする必要があります。 ただし、テスト環境では、ユーザーアクティビティの一般的な負荷は利用できません。 したがって、共通のユーザートランザクションのスクリプトを構築して、さまざまな形式のテストを容易にすることができます。

良く知らない単語の意味を聞かれた場合には、仲間外れを探すことでその正答率を高めることができます。例えば、「許可されてはならない偽のユーザートランザクション」、「レコードを改ざんするためのユーザーの行動」、「ポリシー違反に使用された攻撃者によるスクリプト処理」は、暗に不正なアクセスというグループに属します。

#63. 次のうち、セキュリティ施策の発令者・責任者として最も望ましい役職はどれでしょうか。

〇:CEO

セキュリティの施策は、ビジネス戦略とともに掲げられるべきであり、トップであるCEOからの発令が望ましいとされます。よって、正解は「CEO」になります。

 

×:CIO

最高情報責任者の略です。確かに、CIOよりセキュリティ施策は発令されることもあります。しかし、という条件から経営の責任を負っているトップの責任者であるCEOから発令れる”ほうが望ましい”ため、ここでは正解にはなりません。

 

×:現場の責任者

セキュリティ施策の発令者・責任者は、経営に責任をものであることが望まれます。正解にはなりません。

 

×:CTO

最高技術責任者の略です。最高技術責任者の主な役割はその組織の研究技術の推進と保護に当たります。組織管理やガバナンスも含めたセキュリティ施策は発令される場合には、CEOの”ほうが望ましい”ため、ここでは正解にはなりません。

#64. ソフトウェアテストの一環として回帰テストでは何が実施されるでしょうか。

〇:主たるコードの改変によるエラーを確認する。

回帰テストでは、コード変更が発生した後の欠陥の発見を行います。古いバグを含む、機能の低下または消失を探します。よって正解は、「主たるコードの改変によるエラーを確認する。」になります。

 

×:顧客のハードウェア上に開発したソフトウェアをインストールする。

テストではなく、リリースの一部に当たるものです。

 

×:障害に対面したときの検知と処理を確認する。

いわゆるトラブルシューティングであり、運用計画や手順書の運用チームへの引継ぎによって達成されます。

 

×:ソフトウェアのコンポーネントのインターフェースを確認する。

インターフェースに対するテストであり、内部結合試験や外部結合試験の試験項目の一部として実施されます。

#65. 単体テストと結合テストの違いはどれですか?

単体テストとは、開発したモジュールが単体で動くことを確認するテストです。結合テストとは、開発したモジュール同士を連結して全体動作を確認するテストです。

#66. エミリーは、ネットワークトラフィックを観察し認証サーバに送信されるパスワードを取得しています。彼女は将来の攻撃の一部としてパスワードを使用することを計画しています。この攻撃のタイプは何ですか?

〇:リプレイ攻撃

リプレイ攻撃は、侵入者が取得した情報を格納したときに発生し、後で不正にアクセスするためにそれを使用しています。この場合には、エミリーは、認証サーバにワイヤを介して送信されたパスワードを取得するために電子監視(スニッフィング)と呼ばれる技術を使用しています。彼女は後にネットワークリソースにアクセスするためにパスワードを使用しようとしているでしょう。パスワードが暗号化されている場合でも、有効な資格情報の再送信は、アクセスを得るのに十分である可能性もあります。

 

×:ブルートフォース攻撃

ブルートフォース攻撃は、多くの可能な文字、数字、記号の組み合わせを介して、サイクルがパスワードを発見するためのツールを用いて行われるため、正しくありません。

 

×:辞書攻撃

辞書攻撃は、単語の数千のファイルへのユーザーのパスワードの自動比較を含むので、間違っています。

 

×:ソーシャルエンジニアリング攻撃

ソーシャルエンジニアリング攻撃で、攻撃者が誤って彼女が特定のリソースにアクセスするために必要な権限を持っていることを個人を説得するため、間違っています。

#67. コンピュータやネットワークデバイスによって生成された監査ログを保護する重要性は、今日の多くの規制で要求されていると通り、以前に増して強調されています。 監査ログを保護する理由を説明していないのはどれですか?

〇:監査ログの形式は不明であり、侵入者はそもそも利用できません。

監査ツールは、ネットワーク内、ネットワークデバイス上、または特定のコンピュータ上のアクティビティを追跡する技術的なコントロールです。 監査はネットワークやコンピューターへのエンティティのアクセスを拒否するアクティビティではありませんが、セキュリティ管理者が行われたアクセスの種類の理解、セキュリティ違反の特定、または疑わしいアクティビティの管理者への警告を行うようにアクティビティを追跡します。 この情報は、他の技術的コントロールの弱点を指摘し、管理者が環境内で必要なセキュリティレベルを維持するために変更を加える必要がある場所を理解するのに役立ちます。侵入者はこれらの弱点を悪用するためにもこの情報を使用することができます。したがって、ハッシュアルゴリズムのように、権限、権限、および整合性の制御によって監査ログを保護する必要があります。 しかし、システムログのフォーマットは、一般にすべての同様のシステムで標準化されています。 ログ形式を非表示にするのは通常の対策ではないため、監査ログファイルを保護する理由ではありません。

 

×:適切に保護されていない場合、その監査ログは起訴中に認められないことがあります。

監査ログが裁判所で認められるためには、監査ログを保護するために細心の注意を払わなければならないので、間違っています。 監査証跡を使用して、後で調査できる疑わしい活動についてのアラートを提供することができます。さらに、攻撃がどれほどの距離で行われたのか、また、発生した可能性のある損傷の程度を正確に把握する上で有益です。 刑事訴訟や調査のような後の出来事に使用する必要がある場合に備えて、収集されたすべてのデータを適切かつ正確に表すことができるように、適切な管理の連鎖が維持されていることを確認することが重要です。

 

×:監査ログには機密データが含まれているため、特定のサブセットのユーザーのみがアクセスできるようにする必要があります。

管理者およびセキュリティ担当者だけが監査証跡情報を表示、変更、および削除できる必要があるため、正しくありません。 他の人はこのデータを見ることができず、変更や削除はほとんどできません。 デジタル署名、メッセージダイジェストツール、強力なアクセスコントロールを使用することで、データの完全性を保証することができます。 その機密性は、必要に応じて暗号化とアクセス制御で保護することができ、データの損失や改ざんを防ぐためライトワンスメディアに保管することができます。 ログを監査する権限のないアクセス試行をキャプチャして報告する必要があります。

 

×:侵入者は、活動を隠すためにログをスクラブしようとすることがあります。

侵入者があなたの家に侵入した場合、指紋や犯罪行為と結びつけるために使用できる手がかりを残さないように最善を尽くします。コンピュータ詐欺や違法行為についても同様です。攻撃者は、この識別情報を保持する監査ログを削除することがよくあります。文中では削除することをスクラブと表現しています。この情報を削除すると、管理者に警告やセキュリティ侵害を認識し、貴重なデータが破壊されることができないことがあります。 したがって、厳密なアクセス制御によって監査ログを保護する必要があります。

#68. 米国愛国者法(USA PATRIOT Act)の制定のきっかけとなる歴史的事件は何でしょうか。

2001年の同時多発テロ事件は、テロに対する様々な法整備がされるきっかけとなりました。よって正解は、「2001年、同時多発テロ事件」になります。

#69. ある組織において責任のある職務を6か月ごとに入れ替えている。これはどのセキュリティの原則に従ったものか?

〇:ジョブローテーション

ジョブローテーションのポリシーは従業員の職務や仕事の責任をローテーションし、内部的な違反を抑制または発見するものです。

 

✕:職務分離

職務分離は、組織内で有効となる活動に対して1人がすべての操作を可能としないものです。職務はいくつかの権限やチェックに分けられ、一人がすべての操作を可能とすることを妨げます。

 

✕:強制的な休暇

強制的な休暇は、従業員に組織の命令として休暇を取らせる制度です。会社の資産を悪用している場合には、長い休暇を得ることでその実行を抑止し、違反行為の発見の確立も上がります。

 

✕:最小権限の原則

最小権限の原則とは、業務を行うのに必要な分の権限のみを与えるべきであるというアクセス制御の原則です。

#70. 電話ボックスにコインを入れた時の音が偽物であるボックスはどれでしょうか。

#71. HITECH法において必ずしも対象とならない人はだれでしょうか。

HIPAA適用事業者とそのビジネスを補佐する組織や個人に関しても、HIPAAの対象事業者と同じように扱われます。ヘルスケアの提供者、健康情報クリアリングハウス、健康保険計画者などが対象者になります。健康アプリの開発者は、身体情報の保持者もしくは計画をするのではなく、プログラマーとしての責務を負います。身体情報の管理の在り方を中心とするHITECHの対象とならない場合があります。よって正解は、「健康系アプリ開発者」になります。

詳細なHITECHの要件を知っておく必要はありません。情報を扱っているかどうかで選択肢を比較し、消去法で回答することができます。開発者の大きな過失が利用者に影響してしまう可能性を想像し、HITECHのような法律に低触と考えたかもしれませんが、ここでは役割においての責任を質問されています。イレギュラーなケースを考えるのではなく、原則として役割に対する責任で問題を見るべきです。

#72. 運用チームは、データのバックアップを一定頻度で取得する責任があります。すべてのデータをバックアップされた最後の時間以降に変更されたファイルをバックアップするのは、次のうちどれか。

〇:差分バックアップ

バックアップの方法には、完全、差分、増分があります。ほとんどのファイルは非常に時間とリソースを節約するために、毎日変更されず、それが継続的に変更されていないデータについてはバックアップしないバックアップ計画を策定するのが良いでしょう。バックアップソフトウェアでは、ファイルが変更または作成された場合、ファイルシステムはアーカイブビットを設定し、バックアップソフトウェアはそのファイルをバックアップするべきかを判断します。差分バックアップは、最後の完全バックアップ以降に変更されたファイルをバックアップします。よって正解は、「差分バックアップ」になります。

 

×:増分バックアップ

増分バックアップは、最後のバックアップから変更されたすべてのデータをバックアップします。

 

×:完全バックアップ

完全バックアップとは、データベース全体またはシステムのすべてをバックアップします。

 

×:部分バックアップ

バックアップのカテゴリーにありません。

#73. セキュリティドキュメントの最上位に位置するものはどれでしょか。

セキュリティドキュメントとは、達成すべきセキュリティを文書化したものです。”強いセキュリティ”を実現するためには明確な定義が必要です。その定義は組織によって異なるため、文章化する必要があります。ポリシーをトップとして5つの文書あり、それぞれ作成の必須・任意が決まっています。

#74. (ISC)2の倫理規約における規範はどれでしょうか?

(ISC)2の倫理規約における規範は以下の通りです。

  • 社会、公益、公共から求められる信頼と信用、インフラを守る。
  • 法律に違わず、公正かつ誠実に責任を持って行動する。
  • 原則に基づき、優れたサービスを提供する。
  • 専門性を高め、維持する。

よって正解は、「上記すべて」になります。

#75. ロバートは、重複や矛盾を最小限に抑えるためにデータを構造化する手順を実行することによって、販売データベースの全体的な効率を高めるよう求められています。それはどのような手順ですか?

〇:正規化

正規化は、冗長性を排除してデータを効率的に整理し、データ操作中の異常の可能性を減らし、データベース内のデータの一貫性を向上させるプロセスです。データベース構造が望ましくない特性(挿入、更新、および削除の異常)を起こさないように正しく設計され、データの整合性が失われることを確実にする体系的な方法です。

 

×:ポリモーフィズム

ポリモーフィズムは異なるオブジェクトに同じ入力が与えられ、異なる反応をするため、正しくありません。

 

×:データベースビューの実装

データベースビューは論理的なアクセス制御であり、あるグループまたは特定のユーザーが特定の情報を参照できるように実装されており、別のグループが完全に表示されないように制限されているものであり、正しくありません。 たとえば、企業全体の利益を見ることなく、ミドル・マネジメントが部門の利益と経費を見られるように、データベース・ビューを実装することができます。 データベースビューは重複データを最小化しません。 むしろ、特定のユーザー/グループによってデータがどのように表示されるかを操作します。

 

×:スキーマの構築

データベースシステムのスキーマは形式的な言語で記述された構造であるため、正しくありません。 リレーショナルデータベースでは、スキーマはテーブル、フィールド、リレーションシップ、ビュー、インデックス、プロシージャ、キュー、データベースリンク、ディレクトリなどを定義します。 スキーマはデータベースとその構造を記述しますが、そのデータベース自体に存在するデータは記述しません。

#76. 外部から送信元を内部IPアドレスされたアクセスし、応答要求により内部アクセスを狙う攻撃はどれでしょうか。

〇:LAND攻撃

LAND攻撃とは、悪いリクエストをブロックするFirewallを貫通する攻撃です。Fraggle攻撃と似ていますが、送信元を攻撃対象にしたリクエストをファイヤーウォールに送ります。本来は内部を守るべきのファイヤーウォールが攻撃に利用されるため盲点となるわけです。

 

×:Teardrop

Teardropとは、IPパケットの分割前に戻すときのオフセットを偽造することでシステムを停止させる攻撃です。

 

×:クリスマスツリー攻撃

クリスマスツリー攻撃とは、パケットにいくつものフラグ(URG、ACK、PSH、RST、SYN、FIN)を立てて送り、応答を観察する攻撃です。

 

×:CHARGEN攻撃

CHARGEN(ポート19)とは、適当な文字列を返すプロトコルです。

#77. マージは、ジョージに送信されるメッセージのデジタル署名を作成するために彼女の秘密鍵を使用していますが、彼女はジョージに秘密鍵を表示したり共有していない。この状況を示しているものはどれか。

〇:ゼロ知識証明

ゼロ知識証明は、誰かがあなたが知る必要があるよりも、より多くの情報を伝えることなく、あなたに何かを伝えることができることを意味します。暗号化では、それはあなたがその鍵を共有するか、誰にもそれを示すことなく、特定のキーを持っていることを証明することを意味します。ゼロ知識証明(通常は数学的)は、敏感な何かを明らかにすることなく、真実であることを別のものに証明するために、一方の当事者のための対話的な方法です。

 

×:キークラスタリング

キークラスタリングとは、同じ平文を別々の鍵で暗号化したのに、同じ暗号文になる現象です。

 

×:誕生日攻撃を回避

攻撃者は、誕生日攻撃と呼ばれる、衝突を強制しようと試みることができます。この攻撃は、標準的な統計に存在する数学的な誕生日のパラドックスに基づいています。これは確率論で誕生日の問題の背後に数学を利用した暗号攻撃です。

 

×:データの機密性を提供

データが鍵で暗号化されたときに暗号化を介して提供されるもので、正しくありません。

#78. 送信先アドレスと送信先でのコンピュータサービスまたはプロトコルの通信方法を示した言葉はどれでしょうか。

〇:ソケット

UDP(User Datagram Protocol)とTCP(Transmission Control Protocol)は、アプリケーションがネットワークを介してデータを取得するために使用するトランスポートプロトコルです。 どちらも、ポートを使用して上位のOSIレイヤと通信し、同時に発生するさまざまな会話を追跡します。 ポートは、他のコンピュータがどのようにサービスにアクセスするかを識別するために使用されるメカニズムでもあります。 TCPまたはUDPメッセージが形成されるとき、送信元および宛先ポートは、送信元および宛先IPアドレスとともにヘッダ情報内に含まれます。このIPアドレスとポート番号をソケットと言います。IPアドレスはコンピュータへの出入口として機能し、ポートは実際のプロトコルまたはサービスへの出入口として機能します。

 

×:IPアドレス

IPアドレスがサービスやプロトコルとの通信方法をパケットに伝えていないため、間違っています。 IPアドレスの目的は、ホストまたはネットワークインタフェースの識別とロケーションのアドレッシングです。 ネットワーク内の各ノードには一意のIPアドレスがあります。 この情報は、送信元ポートおよび宛先ポートとともに、ソケットを構成します。 IPアドレスはどこに行くべきかをパケットに伝え、ポートは適切なサービスまたはプロトコルとの通信方法を示します。

 

×:ポート

ポートはパケットに適切なサービスまたはプロトコルとの通信方法のみを通知するため、正しくありません。 それはどこに行くべきかをパケットに伝えません。 IPアドレスはこの情報を提供します。 ポートは、TCPやUDPなどのIPプロトコルで使用される通信エンドポイントです。 ポートは番号で識別されます。

 

×:フレーム

フレームは、データリンク層にヘッダとトレーラが与えられた後にデータグラムを参照するために使用される用語であるため、間違っています。

#79. メアリーは、クライアント側のJavaScriptを修正することにより、ユーザーのクッキーを盗む悪質なコードを作成しています。彼女は、クロスサイトスクリプティングのどの種類の脆弱性を利用していますか?

〇:DOMベース

メアリーは、ドキュメントオブジェクトモデル(DOM)は、ローカルクロスサイトスクリプティングと呼ばれるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を悪用しています。DOMは、ブラウザでHTMLやXML文書を表現するための標準的な構造のレイアウトです。このような攻撃では、そのようなフォームフィールドやクッキーなどのドキュメントのコンポーネントには、JavaScriptを介して参照することができます。攻撃者は、クライアント側のJavaScriptを変更するには、DOM環境を使用しています。結果として不正なJavaScriptコードを実行するために、被害者のブラウザを引き起こします。これらの攻撃を防ぐために最も効果的な方法は、ブラウザでスクリプトサポートを無効にすることです。

 

×:二次

二次の脆弱性、または永続的なXSSの脆弱性は、フォーラムやメッセージボードのようにデータベースまたは他の場所に格納されているデータを入力するウェブサイトをターゲットにされているため、正しくありません。

 

×:永続

永続的なXSSの脆弱性は、単に二次の脆弱性のために別の名前であるため、正しくありません。

 

×:非永続

反射脆弱性と呼ばれる非永続XSSの脆弱性は、クッキーなどを保持している者から機密情報を盗むために不正なスクリプトを使用してプログラムされたURLを開くようにするもので、正しくありません。この攻撃の背後にある原理は、動的なWebサイト上の適切な入力または出力の検証の欠如にあります。

#80. 旅行先のカフェで無料のWi-Fiを見つけた。あなたのとるべき行動は何か?

無料のWi-Fi、特に知らない土地でのネットワーク接続は通信傍受などのセキュリティの懸念から避けるべきです。

#81. DNSポイズニング、なりすましなどの攻撃を減らすことができるDNSクライアント(リゾルバ)に対して、DNSデータの発信元の認証を提供するDNSの拡張機能はどれでしょうか。

〇:DNSSEC

DNSSECは、DNSポイズニング、なりすまし、および同様の攻撃タイプの脅威を減らすためにDNSクライアント(リゾルバ)がDNSデータの発信元の認証を提供するDNSの拡張セットです。DNSSECは、IPネットワーク上で使用されるようにDNSによって提供されるサービスを確保するためのIETF(Internet Engineering Task Force)の仕様です。

 

×:リソースレコード

DNSサーバーはリソースレコードと呼ばれているIPアドレスにホスト名をマップするレコードが含まれています。回答としては、正しくありません。ユーザーのコンピュータは、ホスト名をIPアドレスに解決する必要がある場合、そのDNSサーバーを見つけるために、そのネットワーク設定に見えます。そして、コンピュータは解決のためにDNSサーバにホスト名を含む要求を送信します。DNSサーバはそのリソースレコードを見て、この特定のホスト名を持つレコードを見つけ、アドレスを取得し、対応するIPアドレスを持つコンピュータに応答します。

 

×:ゾーン転送

プライマリおよびセカンダリDNSサーバは、ゾーン転送を介して自分の情報を同期させます。回答としては、正しくありません。変更がプライマリDNSサーバに行われた後、これらの変更はセカンダリDNSサーバーにレプリケートする必要があります。ゾーン転送は、特定のサーバー間の場所を取ることができるようにDNSサーバーを設定することが重要です。

 

×:リソース転送

DNSのリソースレコードを転送することに相当しますが、回答としては正しくありません。

#82. システムが異常終了したため、最低限のサービス稼働を目的に保守モードで起動したい。どの再起動をすべきでしょうか。

#83. 従業員が離職したタイミングにおいて、実施すべきプロビジョニング処理はなんでしょうか。

〇:速やかに従業員専用のアカウントを利用停止すること。

プロビジョニングとは、システムで使用するアカウントを追加することです。反対にアカウントを削除することをデプロビジョニングと言います。従業員が離職したタイミングにおいて、従業員のアカウントを停止するべきです。元社員に対して組織のリソースへのアクセス権限を与えることは情報漏洩になります。よって正解は、「速やかに従業員専用のアカウントを利用停止すること。」になります。

 

×:従業員の貸し出しパソコンを回収すること。

プロビジョニングではありませんが、従業員が離職したタイミングで行うべきことではあります。

 

×:NDAを結ぶこと。

秘密保持契約(NDA, Non-Disclosure Agreement)とは、取引上で知った相手方の営業秘密などを、他人に開示することを禁止する契約のことです。プロビジョニングではありません。

 

×:従業員の個人連絡先を確保すること。

通常の会社であればそのようなプライベートな情報を離職時に集めようとはしません。プロビジョニングではありません。

#84. ジムは販売担当者であり営業部門のデータ所有者です。データ所有者であるジムの責任ではないものはどれでしょう。

〇:データの可用性の確認

データの可用性を確認する責任は、データ(情報)所有者に属さない唯一の責任です。むしろ、それはデータ(情報)管理人の責任です。データ管理者は、データ所有者の指示に従ってデータを保守し、保護する責任も負っています。これには、データの定期的バックアップの実行、バックアップメディアからのデータの復元、活動の記録の保持、会社の方針、ガイドライン、標準における情報セキュリティとデータ保護の要件の実行が含まれます。データ所有者は、データ管理者よりも高いレベルで働いています。データ所有者は基本的に「これは提供する必要がある完全性、可用性、機密性のレベルです。今すぐ行ってください」と述べています。データ管理者はこれらの権限を実行し、インストールされたコントロールをフォローアップして、適切に動作しています。

 

×:情報分類の割り当て

データ所有者としてジムが情報分類の割り当てを担当するため、ジムが責任を負うものではないかと尋ねているため正しくありません。

 

×:データの保護方法の決定

ジムなどのデータ所有者は、情報の保護方法を決定する責任があるため、正しくありません。データ所有者はデータ保護のための組織的責任を持ち、組織の情報資産を保護することに関してはいかなる過失に対しても責任があります。これは、ジムが情報の保護方法を決定し、データ管理者(通常はITまたはセキュリティによって占められる役割)がこれらの決定を実行していることを保証する必要があることを意味します。

 

×:データの保持期間の決定

データを保持する期間の決定はデータ所有者の責任であるため、正しくありません。データ所有者は、情報にアクセスできるユーザーを決定し、適切なアクセス権が使用されていることを確認する責任も負います。彼はアクセス要求を自分で承認するか、ビジネスユニットマネージャーにその機能を委任することができます。ビジネスユニットマネージャーは、データ所有者が定義したユーザーアクセス基準に基づいて要求を承認します。

#85. さまざまなレベルのRAIDが、RAIDシステム内で発生するアクティビティのタイプを決定します。どのレベルのRAIDがバイトレベルのパリティに関連していますか?

〇:RAIDレベル3

RAIDの冗長アレイは、ハードドライブのフォールトトレランス機能を提供し、システム性能を向上させることができます。 冗長性と速度は、データを分割して複数のディスクに書き込むことによって提供され、異なるディスクヘッドが同時に動作して要求された情報を取り出すことができます。この時、回復データも作成されます。これはパリティと呼ばれます。1つのディスクに障害が発生した場合、パリティデータを使用して破損した情報や失われた情報を再構築できます。 RAIDシステムの異なるレベルでフォールトトレランスまたはパフォーマンスの向上を提供するさまざまなアクティビティが発生します。 RAIDレベル3は、バイトレベルのストライピングと専用のパリティディスクを使用する方式です。

 

×:RAIDレベル0

RAIDレベル 0では、ストライピングのみが発生するため、間違っています。

 

×:RAIDレベル5

RAIDレベル 5では、すべてのディスクでブロックレベルのストライピングとインタリーブパリティを使用するため、間違っています。

 

×:RAIDレベル10

RAIDレベル 10では、ストライピングとミラーリングに関連しているため、間違っています。

#86. Windows OSを再起動しました。再起動を示すログレベルはどれでしょうか。

#87. 次のバックアップタイプのうち、バックアップ時にWindowsシステムのアーカイブビットをクリアしないものはどれですか?

アーカイブビットとは以前のバックアップ時点からの更新されたものを示します。フルバックアップは全量バックアップ対象であり、変更箇所を意識する必要がありません。増分バックアップも、バックアップ部分があらかじめ決められているため、変更箇所を意識する必要がありません。したがって、両方ともにアーカイブビットをクリアします。しかし、差分バックアップは変更箇所のみをバックアップ対象と知るため、アーカイブビットをクリアしません。

#88. アクセス混雑具合などアクセス先の現在の状態に準じて制御するアクセス制御はどれでしょうか。

#89. 次のうち、壊れたデバイスを修正して戻すのに要する平均時間はどれでしょう。

〇:MTTR

平均修復時間(MTTR)は、デバイスを修理して故障前の生産に戻すのに要する平均時間です。冗長アレイを例にすると、MTTRは、実際の障害に気づいた後に障害のあるドライブを交換し、冗長アレイが新しいドライブの情報の書き換えを完了した時刻までの時間です。よって正解は、「MTTR」になります。

 

×: SLA

サービス品質保証(SLA、Service Level Agreements)とは、利用量や障害復旧などのサービス品質の合意になります。

 

×:ホットスワップ

ホットスワップとは、機器を稼動させたまま、部品やケーブルなどを交換、装着、抜去することです。

 

×:MTBF

平均稼働時間(MTBF)とは、デバイスを修理してから故障するまでに要する平均時間です。

#90. ドライブのミラーリングは、冗長性のために2つのドライブに同時にデータを書き込む機能です。これには、どのようなタイプの技術が用いられていますか?

〇:ディスク二重化

常に利用可能であることが要求される情報は、ミラー化または二重化されている必要があります。 ミラーリング(RAID 1とも呼ばれます)とデュプレックスの両方で、すべてのデータ書き込み操作は、複数の物理的な場所で同時にまたはほぼ同時に行われます。

 

×:ダイレクトアクセスストレージ

ダイレクトアクセスストレージは、従来、メインフレームおよびミニコンピュータ(ミッドレンジコンピュータ)環境で使用されてきた磁気ディスク記憶装置の一般用語です。 RAIDは、ダイレクトアクセス記憶装置(DASD)の一種です。

 

×:ストライピング

データがすべてのドライブに書き込まれると、ストライピングの技法が使用されます。 このアクティビティは、複数のドライブにデータを分割して書き出します。 書き込みパフォーマンスは影響を受けませんが、複数のヘッドが同時にデータを取得しているため、読み取りパフォーマンスが大幅に向上します。 パリティ情報は、紛失または破損したデータを再構築するために使用されます。

 

×:並列処理

並列処理とは、コンピュータに複数の処理装置を内蔵し、複数の命令の流れを同時に実行することであるため誤っています。ミラーリングでこのような処理を実施することはあるかもしれませんが、必須の要件ではありません。

#91. ウェルノンポートの範囲はどれか。

ウェルノウンポート(well-known port)とは、定番なサービスのために予約されている0番から1023番のポート番号です。ポート番号の組み分けは3つあります。ウェルノウンポート番号 (0–1023)とは、IANAで正式に登録されているポート番号です。登録済みポート番号 (1024–49151) とは、IANAで正式に登録されているポート番号です。動的・プライベート ポート番号 (49152–65535) とは、IANAで正式に登録されていないポート番号です。

#92. 組織がEUの一般データ保護規則に準拠するよう裁判所に命じられました。しなければならないことの1つは何ですか?

EU一般データ保護規則とは、非常に積極的なプライバシー保護法です。組織は、データがどのように収集および使用されるかを個人に通知する必要があります。組織は、サードパーティとのデータ共有をオプトアウトできるようにする必要があります。最も機密性の高いデータを共有するにはオプトインが必要です。受領国が適切な(同等の)プライバシー保護を持っていると認められない限り、EUからの送信はありません。

#93. ペネトレーションテストを適切に実施した後、最後のプロセスとして行うことは何でしょうか。

ペネトレーションテスト(侵入テスト)とは、ネットワークに接続されているシステムに対して侵入を試みるテストです。侵入できればあらゆる操作が可能になり、サービス自体を停止に追いやることができます。そのため、侵入にフォーカスをした試験を行うのです。計画、事前調査、脆弱性を探索、評価、攻撃、レポート作成の順番で行われます。よって正解は、「レポート作成」になります。

#94. 侵入者がユーザーのパスワードを明らかにするブルートフォース攻撃を削減するための最良の方法は、次のうちどれですか?

〇:クリッピングレベルに達した後に、一定時間アカウントをロックアウトします。

ブルートフォース攻撃は継続的に、その後の不正アクセスの資格を取得するために使用できる事前定義された目標を達成するために、異なる入力をしようとする攻撃です。パスワードを発見するブルートフォース攻撃は、侵入者が正しいパスワードを明らかに文字のすべての可能な配列をしようとしていることを意味します。このような適当な文字列を打ち込み続ける試行に対しては、試行が失敗した後、自動的にアカウントが無効(またはロックアウトされた)するのは良い対策です。

 

×:クリッピングレベルを上げ、さらに余地を設けます。

クリッピングレベルは、ユーザーの活動と許容可能な誤差のベースラインを確立するために実装する必要があるため、間違っています。クリッピングレベルが満たされた後のアカウントにログインしようとするエンティティがロックアウトされるべきです。高いクリッピングレベルが警告またはロックアウトの間、攻撃者より多くの試みを与えます。クリッピングレベルを下げると良い対策になります。

 

×:失敗したログイン試行のしきい値が満たされた後に、管理者が手作業でアカウントをロックアウトする。

管理者が手作業でアカウントをロックアウトすることは現実的ではないので、間違っています。アカウントは自動的に失敗したログイン試行のしきい値が満たされた後、一定の時間のためにロックアウトされるべきです。

 

×:パスワードファイルを暗号化し、より弱いアルゴリズムを選択します。

パスワードおよび/またはパスワード・ファイルを暗号化し、より弱いアルゴリズムを使用すると、ブルートフォース攻撃の成功の可能性を増加させるため、正しくありません。

#95. 目標復旧時間(RTO)と最大許容停止時間(MTD)メトリックは、同じような役割を持っていますが、その値の定義は違います。次のベストのどれがRTOとMTDメトリックの違いについて説明しますか?

MTDは組織の評判やボトムラインへの深刻で修復不可能な損傷を意味するまでの時間を表します。RTO値は、MTD値よりも小さいです。RTOは、許容可能なダウンタイムの期間があることを前提としています。

#96. 暗号化は、オペレーティングシステムおよびネットワークスタックの異なる層で発生する可能性があります。OSI参照モデルのどこ層でPPTP暗号化が行われていますか?

ポイントツーポイントトンネリングプロトコル(PPTP)は、仮想プライベートネットワーク(VPN)を実装するための方法です。これは、OSIモデルのデータリンク層で動作するマイクロソフト独自のVPNプロトコルです。PPTPは、単一の接続のみを提供することができ、PPP接続上で動作することができます。

#97. あなたはオープンソースを利用してアプリケーションを開発しました。テストはどうすべきでしょうか。

〇:OSSTMMを参考にしながらテストする。

OSSTMM(Open Source Security Testing Methodology Manual)とは、オープンソースのペネトレーションテストの標準です。オープンソースは基本無料で驚くような機能を持ったものがたくさんあります。無料で誰でも使えることから信頼が低い見方があります。しかし、ちゃんとリスクを理解していればこれほど素晴らしいものはありません。そこで、オープンソースに対するテスト標準を作り、信頼を担保しようとしているのです。よって正解は、「OSSTMMを参考にしながらテストする。」になります。

 

×:オープンソースは開発時点で十分にテストされているため、テスト工程は省略できる。

オープンソースであっても自組織に合わせたテストをする必要があります。

 

×:開発者の連絡先を確保し、開発者ともにテストを実施する。

オープンソースの開発者に問い合わせても、こういった対応はおそらくスルーされるでしょう。

オープンソースの開発者のほとんどは善意で実施しているため、組織からの更なる追及に対しては図々しさを覚えるかもしれません。

 

×:他組織から完了済みテストの共有を依頼する。

他の組織から機密に当たる可能性のあるテスト結果をもらうという工程には無理があります。

#98. COBITとITILの関係性を表しているのはどれですか?

〇:COBITはIT目標を定義し、ITILはプロセスレベルの手順を提供

COBITは、ISACA(以前の情報システム監査管理統制)とITガバナンス研究所(ITGI)によって策定されたフレームワークです。 これは、ITを適切に管理し、ITがビジネス上のニーズに対応できるようにするための、セキュリティのニーズだけでないコントロールの目標を定義します。 ITインフラストラクチャライブラリ(ITIL)は、ITサービス管理のベストプラクティスの事実上の標準です。 カスタマイズ可能なフレームワークであるITILは、目標、これらの目標を達成するために必要な一般的な活動、およびこれらの決定された目標を達成するために必要な各プロセスの入力値と出力値を提供します。 本質的には、COBITは「達成すべきこと」に対応し、ITILは「達成する方法」に取り組んでいます。

 

×:COBITはITガバナンスのモデル、ITILはコーポレートガバナンスのモデル

COBITをITガバナンスのモデルとして使用することはできますが、ITILはコーポレートガバナンスのモデルではないため、間違っています。実際、トレッドウェイ委員会(COSO)のスポンサー組織委員会は、コーポレートガバナンスのモデルです。 COBITはCOSOフレームワークから派生したものです。 COBITは、多くのCOSOの目標を達成する方法として考えることができますが、ITの観点からのみです。 COBITで扱った多くの目標を達成するために、組織はITサービス管理の目標を達成するためのプロセスレベルのステップを提供するITILを使用できます。

 

×:COBITはコーポレートガバナンスのモデル、ITILはITサービス管理のためのカスタマイズ可能

前述のようにCOBITはコーポレートガバナンスではなくITガバナンスのモデルとして使用できるため、正しくありません。 COSOはコーポレートガバナンスのモデルです。答えの後半は正しいです。 ITILはカスタマイズ可能なフレームワークであり、ITサービス管理のための一連の書籍またはオンラインのいずれかとして利用できます。

 

×:COBITはビジネス目標フレームワークを提供、ITILはITサービスレベル目標フレームワークを提供

COBITがITを適切に管理するために使用すべきコントロールの目標を定義し、ITセキュリティのニーズだけでなく、ビジネスニーズにITが対応できるようにするため不適切です。 ITILは、ビジネスニーズに関連するITサービス管理目標を達成するためのステップを提供します。 ITILは、ビジネスニーズを満たすための情報技術への依存度が高まったために作成されました。

#99. リスクの関係性を示す計算式として最も近いものはどれでしょうか。

脅威が少なくとも、脆弱性が致命的なものであれば、多大な影響つまりリスクとなります。そのため、四則演算の関係で最もよく示したのは乗数(×)になります。

#100. キャロルは健康情報を取り扱うシステム構築を任されている。まず何を提唱するべきでしょうか。

〇:健康情報を取り扱えるようなアーキテクチャを考えること

キャロルはシステムエンジニアです。そのため、システム的な現実可能性を探ることが求められます。システム的にできない理由を先んじて説明したり、システム構成以外の承認について手を加えたり、法務的な作業について着手することは、役割を逸脱している可能性が高いといえます。よって正解は、「健康情報を取り扱えるようなアーキテクチャを考えること。」になります。

×:健康情報をシステムで扱うことの危険性を訴えること。

システムエンジニアの基本的なスタンスは、システムとしての実現性を得ることです。提示された案に対して危険性も補足することは必要ですが、危険性を訴えることが主たる目的であってはいけません。

 

×:医療機関から健康情報を受託許可を得ること。

契約書を交わし、法的な責任範囲について明確にする必要があります。システムエンジニアのスコープ対象からは外れています。

 

×:健康情報を取り扱うための利用同意の文章を作成すること。

エンドユーザーに対してもサービスを利用する前には同意許諾を得る必要があり、法的な責任範囲について明確にする必要があります。システムエンジニアのスコープ対象からは外れています。

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