CISSPの年収・収入はいくら?取得後にあなたの給料は上がるのかを解説

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CISSPを取る意義

グレートキャニオンを見た人は意外にも少ないだろう。グレートと付いている上、世界での有数の観光名所であるにもかかわらず、訪れている人が少ないのは奇妙である。どうやら人は、常に質のすばらしさとそれに対する労力を計算して行動しているわけではないようだ。学問に関しても同じことは言える。マイケル・ポーター競争戦略は良書として知られるが、お勧めの本棚に並んだ”成功の条件”ような安っぽい本に手を伸ばしてしまう。どうやら、素晴らしい学の場があってもそれを得るというのは学別のところにあるようだ。

当サイトのツイッターでも2021年4月3日から4月10日の間、CISSPの受験料高いと思うかというアンケートを実施した(https://twitter.com/piedpin/status/1378270053167079428)。結果としては、「高すぎて受ける気なくす。」が最も多く48.7%となった。「高い?」という聞き方をしているため訴えたい気持ちがアンケートに答える傾向はあるが、「財布には厳しいけど受けたい!」よりも多くの票を集めている。

言いたいことは、本質的に素晴らしい知識をお金を言い訳にして避けているということではない。資格に対して知識の質などに根本として興味がないし、取得した際のメリットを明確にないものに対しては労力を避けたくもないというところが本音だということだ。自分の成長を他人を傷つけることなく感じられるかもしれないが、社会人となってからはそのような漫然とした時間の取り方はしずらくなってしまうものだ。

御託はいいから年収教えろ

多くのサイトでCISSPを保持すれば年収1000万円など楽に超えられるという記事がありますが、これは本当でしょうか?おそらく、こういった記事のソースは米国圏を指している場合が多く、おおよそアメリカ国民の年収を対象としているでしょう。

CISSPの年収は、(ISC)2の「How much does a CISSP make?」で公開されています。(ISC)2でのサイバーセキュリティ労働力調査は、給与調査を毎年実施し、サイバーセキュリティの専門家が直面する課題と機会を理解に勤しんでいる。最新のデータに基づくと、世界中のCISSPの平均給与の見積もりは次の表のとおりになる。

地域 CISSP平均給与(US $) CISSP平均給与(2021/4/12日本円換算)
グローバル
$92,639
10,136,374円
北米
$120,552
13,190,559円
ヨーロッパ、中東、アフリカ
$81,568
8,925,456円
アジア太平洋地域
$57,179
6,256,726円
ラテンアメリカ
$22,014
2,408,849円

さらに、(ISC)2以外の組織での調査結果としては、2020 IT Skills and Salary Report – Salary and Certifications from Global Knowledgeにおいて、以下のCISSPの平均給与を見積もっています。

地域 CISSP平均給与(US $) CISSP平均給与(2021/4/12日本円換算)
グローバル
$119,170
13,040,773円
北米
$138,647
15,172,141円
ヨーロッパ、中東、アフリカ
$100,538
11,001,873円
アジア太平洋地域
$91,631
10,027,180円
ラテンアメリカ
調査なし
調査なし

多くのサイトでCISSPを保持すれば年収1000万円など楽に超えられるという記事がありますが、これはグローバルの平均値を参考にした場合になります。多くの方々は日本に住み、日本の企業に就職されており、年収を上げたいため資格を取りたいという方がほとんどでしょう。そういった目線で見るためには、アジア地域のデータに絞ったうえで調査しなければなりません。

アジア太平洋地域とはとても範囲の広いが、(ISC)2の日本語版サイトの世界のCISSPによれば、2021年1月時点でCISSPを取得している合格者は日本、中国、韓国、香港、シンガポール、オーストラリアに絞られ、合格者に大きな差にはありません。そのため、CISSPの年収データはほとんど均一と考えて問題ないでしょう。

JAC Recruitment Groupの「The Salary Analysis in Asia」によれば、日本の非管理者職のITコンサルタントの年収は、 600から1,200万円であることが記されています。アジア太平洋地域のCISSPの年収はおよそ600万円ですから、「CISSP資格者は年収的に低い水準ではない。」という結論になるかと思います。当たり前ですが、国際資格とはいえ業務の独占があるわけではないため、資格を取った瞬間に年収が跳ね上がることが保証されてはいません。とはいえ、グローバル企業で働くため、1000万円の大台への足掛かりとしてはいかがでしょうか。