CISSPの年収・収入はいくら?取得後にあなたの給料は上がるのかを解説

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CISSPを受けたいか?

当サイトのツイッターでも2021年4月3日から4月10日の間、CISSPの受験料高いと思うかというアンケートを実施した(https://twitter.com/piedpin/status/1378270053167079428)。結果としては、「高すぎて受ける気なくす。」が最も多く48.7%となった。「高い?」という聞き方をしているため訴えたい気持ちがアンケートに答える傾向はあるが、「財布には厳しいけど受けたい!」よりも多くの票を集めている。

御託はいいから年収教えろ

多くのサイトでCISSPを保持すれば年収1000万円など楽に超えられるという記事がありますが、これは本当でしょうか?おそらく、こういった記事のソースは米国圏を指している場合が多く、おおよそアメリカ国民の年収を対象としいます。

CISSPの年収は、(ISC)2の「How much does a CISSP make?」で公開されています。(ISC)2でのサイバーセキュリティ労働力調査は、給与調査を毎年実施し、サイバーセキュリティの専門家が直面する課題と機会を理解に勤しんでいる。最新のデータに基づくと、世界中のCISSPの平均給与の見積もりは次の表のとおりになる。

地域 CISSP平均給与(US $) CISSP平均給与(2021/4/12日本円換算)
グローバル
$92,639
10,136,374円
北米
$120,552
13,190,559円
ヨーロッパ、中東、アフリカ
$81,568
8,925,456円
アジア太平洋地域
$57,179
6,256,726円
ラテンアメリカ
$22,014
2,408,849円

さらに、(ISC)2以外の組織での調査結果としては、2020 IT Skills and Salary Report – Salary and Certifications from Global Knowledgeにおいて、以下のCISSPの平均給与を見積もっています。

地域 CISSP平均給与(US $) CISSP平均給与(2021/4/12日本円換算)
グローバル
$119,170
13,040,773円
北米
$138,647
15,172,141円
ヨーロッパ、中東、アフリカ
$100,538
11,001,873円
アジア太平洋地域
$91,631
10,027,180円
ラテンアメリカ
調査なし
調査なし

確かに、CISSP保有者は平均年収が1000万円を超えています。しかし、多くの方々は日本に住み、日本の企業に就職されており、年収を上げたいため資格を取りたいという方がほとんどでしょう。そういった目線で見るためには、アジア地域のデータに絞ったうえで調査しなければなりません。

アジア太平洋地域のCISSPの年収はおよそ600万円となっています。アジア太平洋地域とはとても範囲の広いが、(ISC)2の日本語版サイトの世界のCISSPによれば、2021年1月時点でCISSPを取得している合格者は日本、中国、韓国、香港、シンガポール、オーストラリアに絞られます。各国の平均年収と、合格者から重みづけからおおよその予想年収を算出いたしました。

地域 平均年収(US $) 合格者(人) 予想年収(US $)
中国
8250
3572
1798320
日本
38000
3164
7337056
韓国
27600
2186
3681807
香港
42940
1938
5078291
シンガポール
51880
2683
8494199
オーストラリア
54230
2904
9610323

結果から見ると、そこまで信頼しきっていい数字のように思えません。中国は他の国と比べて平均年収少なく、引っ張られた形になっています。ITエンジニアがとても低い賃金での労働を全員がしているかと言うと疑問ですから、何ともあてにはなりません。IT分野に絞った平均年収や地域などの情報が出てくればより精度が上がっていくかと思います。

ある程度CISSPで年収が上がる寄りの憶測をすれば、「CISSP保有者は日系企業であれば年収700万円ぐらいに評価されるかも?外資系企業となれば1000万円への交渉となりうるか?」ということにさせていただければと思います。

ただ、大原則として資格を取ったからと言って、年収が上がるということはありません。余計な期待はせず、専門職として日々の勉強の一環として取り組んでいただきたいと思っています。

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