Rivest Cipher とは
Rivest Ciphers (RC)アルゴリズム・ファミリーとは、RSA DATA Security(現・RSA Security)社の ロナルド・リベスト(Ron Rivest)が開発した一連の対称型暗号群です。
Rivest Cipher 4(RC4)
RC4は、40ビットから2048ビットまでの可変長の鍵を使用することができます。RC4によって発生させた疑似乱数列と平文の排他的論理和をとったものが暗号文になります。
RC4 は、Wired Equivalent Privacy (WEP)、Wi-Fi Protected Access (WPA)、Secure Sockets Layer (SSL)プロトコルに統合されていたため、広く採用されました。
ただし、RC4には脆弱性があり、WEP、WPA、SSLはセキュリティ基準を満たしていません。TLS からは、ストリーム暗号として RC4 を使用することができなくなっています。
Rivest Cipher 5(RC5)
RC5 は、ブロックサイズが 32 , 64 , 128 ビットで、0ビットから2040 ビットまでの可変長の鍵を使用される可変ブロック暗号です。
RC5 はブルートフォースクラッキングの対象になっており、現在は利用されません。
Rivest Cipher 6(RC6)
RC6 は、ブロックサイズは128ビットで、128ビット・192ビット・256ビットの共通鍵を使用されるブロック暗号です。
Advanced Encryption Standard ( AES ) の候補の一つでしたが選定されませんでした。そのため、現在も広く使用されているわけではありません。