パスワード認証とは
パスワード認証は世界で最も有名な認証方式かと思います。パスワード認証は、ログイン画面にログインID(しばしば、Eメールアドレスであることもあります。)とパスワードを入力し、認証する認証方式です。
非常に多くのITシステムがこの認証方式に頼っています。オンラインバンキングやWebメール、ソーシャルアカウントへのログインがパスワード認証を使っていますよね。多くの場所で使われるパスワード認証ですが、実は4種類あります。静的パスワード認証、パスフレーズ、ワンタイムパスワード、動的パスワードになりますので解説します。
静的パスワード
静的パスワードとは、一般的な言うパスワードであり、認証に同じパスワードを使いまわせるものです。あなたが、あるサイトにログインしたとき以前と同じパスワードで認証することができます。
パスフレーズ
パスフレーズとは、文字列というよりも文章ようなパスワードを扱うものです。秘密の質問がこのケースに当てはまるでしょう。しかし残念なことに、文章というのは規則性があり、推測しやすいのです。したがって、パスワード文字が長い代わりにランダム性を失っているとも言い換えられます。
ワンタイムパスワード
ワンタイムパスワードは、認証ごとにパスワードが変更になるものです。一度利用されたパスワードは2回目以降も使われる確証はなく、静的パスワード認証よりもセキュアであると言えます。
動的パスワード
動的パスワードは、定期的に変更になるパスワードです。時間経過によりパスワードが変更になります。ワンタイムパスワードには、パスワード発行されてから認証を行うまでの間、ワンタイムパスワードは変更できないわけですが、動的パスワードの場合は定期で勝手に変更されます。ただ、ワンタイムパスワードもまた有効期限を設定できる機能があれば、動的パスワードと同等の利用を確保することもできます。
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