●トピック
●深く知る
プライバシーは個人情報の機密性を保護する総称である。社会保険証番号から給料といった財産情報、教育情報も含めて保護されるべき対象であり、個人識別番号(PII)は種別は様々ある上に扱う機関も異なるため、システムでのプライバシーの取り扱い方を法律でも整備され続けている。プライバシーの侵害には、情報システムを通して利用者の認知しない情報を収集したり、収集情報を2次利用することが社会的な問題である。スマートフォンにアプリを入れれば、近くのサービスを展開するために位置情報を要求されることがあるが、その情報取得を常に許可していれば住所といった付属情報を与えてしまう可能性がある。
プライバシー保護は、各国で協力する必要性があることを認識されている。OECDプライバシーの役割は、OECD加盟国からなるプライバシー保護網である。とりわけ、昨今の欧州連合(EU)ではプライバシーの保護規則が活発に見える。データ保護指令や一般データ保護規則は、EU市民のプライバシー情報を保護する目的を担っている。プライバシー情報を保護する国同士であっても、自由に行き来されてしまうと困ったことが生じる。想像できるかと思うが、国益を守るためには国民に関わる情報を差し出すようなことをする戦略はしないのである。