グローバル人材になりたい！でも・・・
グローバル社会と言われてから数年が立っている。ビジネスの世界ではグローバル人材としての育成が各社で始まっている。あなたは、まず今あるグローバル企業に優秀な社員として所属し、活躍することを検討するでしょう。
グローバル人材とは何でしょうか？英語を多用し、世界を飛び回りながら空港で小さなノートパソコンを開いているような人物像や、おしゃれなオフィスで足を組ながら人種と問わず談笑する姿、夜中に地球の裏側の人たちとZoomでの会話を思い描きます。しかしながら、そのためにせっせと英語の学習コースに参加させられているわけですが、それは本当にあなたの思い描く形に近づいているのでしょうか。おそらく、疑問を持ちながら取り組んでいるでしょう。
そうこうしていると、この情報化社会ではあなたに耳障りのいい言葉を提供します。「語学やスキルはあまり重要ではなく、やる気があればなんとかなる」というようなトピックがあなたの心を落ち着かせます。ありがたい言葉ですが、そもそも周りの人に迷惑をかけながら世界を飛び回る姿など想像したくもないのです。
転職するのに何を満たすべきか
グローバル企業に転職を考えると、どのようにしてビジネスの利益に貢献できるのかを考えてしまいます。ビジネスの世界では、優れた勘や経験則によって裏付けされた素晴らしい自分自身を相手に示したい、というよりもむしろ自身はそのような人物になれるはずであると思いたい気持ちが先行してしまいます。もちろん、人が驚くような実績を持っていれば大いに転職活動にもご活用いただきたいが、先に一個人として満たすべきものがあるではなかろうか。
その点の回答は簡単だ。職域に関して自身の発言に合理性を持ち、対話できるスキルです。どのような業務に携わろうと、不明点や問題にはぶつかります。個人としては個人の持っている知識と合理性を基にその問題を解決しうるアプローチをしなければなりません。個人で解決できなものであれば他の人に呼び掛けることも判断しなければなりません。そこには合理性という、日本でいうところの筋が必要です。つまりは、明確な論理と共通の言葉です。それが手に入る方法を一つ教えましょう。
結局一番儲かる資格は何か
多くの企業は、ベストプラクティスの知識を検証するために、認定資格を持っている人材を求めています。一般的なものからベンダーに特化したものまで、入門レベルから上級レベルまで、何百種類もの認定資格があります。そのため、お金と時間をかけて資格を取得する前に、自分のキャリアを優位に進めることができる資格を見つけることが重要です。
courseraでは、LinkedIn、Indeed、Simply Hiredの3つの人気求人情報サイトで、300種類以上のサイバーセキュリティ資格の検索を行い、米国での総求人数が最も多く（2021年6月時点）、企業が積極的に採用している資格を発表しています。ベスト3位までの結果がこちらです。
| 認定・資格 | Indeed | Simply Hired | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
|
CISSP |
48,711 |
12,466 |
9,333 |
71,543 |
|
CISA |
12,499 |
6,138 |
3,859 |
22,463 |
|
CISM |
8,860 |
4,064 |
2,806 |
15,730 |
CISSPのITセキュリティ・エンジニアの給料が、$100,605であることも公開されています。
CISSPは世界標準のセキュリティ認定
CISSP（Certified Information Systems Security Professional）とは、(ISC)2が提供している資格の一つです。米国では政府標準として認定され、セキュリティを主業務とするDOD（国防省）やNSA（国家安全保障局）では、CISSPの取得が義務付けされています。また、2020年5月(ISC)2は独立ベンチマークプロセスの調査の結果、CISSPが英国のマスター・修士号の学位基準に相当することが正式発表され、幅広く通用する資格となりました。
2021年7月現在世界では149,174人の資格保持者がおり、コミュニティーでは日々情報セキュリティに関わる情報連携をしています。（残念なことに日本でのCISSP保持者は3,164人となります。）
おすすめ書籍
新版 CISSP CBK 公式ガイド
セキュリティ専門家の国際的認証基準として需要が高まっているCISSP(Certified Information Systems Security Professional)。2005年既刊の邦訳版から12年が経ち、CISSPのドメインが変更され内容・訳語が古くなったため、最新の第4版の邦訳版を日本語公式ガイドブックとして出版。技術知識はもちろん、経営・法律知識まで完全に網羅し、セキュリティの設計・運用・実装を理解するための最高のテキスト。
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