ドメイン7の試験です。
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#1. 検知の分類において、本当の攻撃を検知したことを示す項目はどれですか?
検知では正しいリクエストを誤っていると判断しても、悪いリクエストを無視しても良くありません。そのため、True Positive(本当の攻撃を検知する)、True Negative(本当の攻撃を検知しない)、False Positive(偽の攻撃を検知する)、False Negative(偽の攻撃を検知しない)の検知の精度結果に分かれます。
#2. あなたはセキュリティ管理者として、ウイルス感染に対応しています。ある日、ウイルス対策アプリケーションは、ファイルが危険なウイルスに感染していると検知しました。そのファイルを駆除すると正常なファイル内容そのものが損傷する可能性があります。 あなたは、どのような行動を取るべきですか?
〇:ウイルスがパッチされていないファイルバージョンをバックアップメディアから復元します。
最善の方法は、バックアップメディアからパッチされていないファイルの未感染バージョンをインストールすることです。 ファイルを駆除しようとすると破損する恐れがあり、クリーンであることがわかっているファイルを復元することが重要です。何より影響を広げないことが大事ですが、ファイルを一方的に削除しようとすると、後の調査に利用できなくなる恐れもあります。よって正解は、「ウイルスがパッチされていないファイルバージョンをバックアップメディアから復元します。」になります。
×:前日に保存したファイルに置き換えます。
前日保存したファイルにもウイルスが存在している可能性があります。
×:ファイルを削除し、ベンダーに連絡します。
ファイルを削除した場合、正常なファイル内容そのものが損傷する可能性があることが、本問題の条件となっていますので、不正解になります。
×:データをバックアップし、ファイルを削除します。
ウイルスの入っているデータをバックアップし、ファイルを削除してもクリーンな状態にはならないため、不正解となります。
#3. 異なる指標によってを損傷および回復の要件を測定することは、リスクを定量化するのに役立ちます。RPO(Recovery Point Objective)とRTO(Recovery Time Objective)について正しいものはどれでしょうか?
RPO(Recovery Point Objective)とは、障害発生時、過去時点のデータの復旧目標値です。障害が発生した際には、現在扱っているデータがなくなります。なくなってしまったデータはバックアップから復旧する必要がありますが、そのバックアップが現時点からどれぐらい過去のものであるかが重要になります。
RTO(Recovery Time Objective)とは、障害発生時、いつまでに復旧させるかを定めた目標値です。障害が発生した際に、いつまでもサービスを利用できないことは避けなければなりません。障害対応手順と災害訓練を実施し、障害が発生してからサービス起動に係るまでの目標値を定めておく必要があります。
#4. 特定のシステムハードウェアに関する情報を整理する場合、次のどの計画で実施しますか?
DRP(災害復旧計画)とは、災害時に重要なITシステムの復旧または継続を可能にするための短期計画、ポリシー、手順、およびツールを作成するプロセスです。重要なビジネス機能をサポートするITシステムと、災害後にそれらをどのように復旧させるかに焦点を当てています。例えば、分散型サービス拒否(DDOS)攻撃に見舞われた場合、サーバーが危険にさらされた場合、停電が発生した場合などにどうするかを検討します。BCPはより何が起こるべきなのかということに焦点を当てており、必ずしもシステム要件は含まれません。
#5. 計画された事業継続手順は組織に多くの利益をもたらします。次のうち、事業継続計画の利益でないものはどれしょうか?
〇:ビジネスパートナーにあなたの会社が準備ができていないことを知らせる
計画済みのビジネス継続性手続きにより、組織は多くのメリットを得ることができます。組織は、以前にリストされた他の回答オプションに加えて、緊急事態への迅速かつ適切な対応を提供し、ビジネスへの影響を軽減し、復旧期間中に外部ベンダーと協力することができます。これらの分野における取り組みは、災害発生時に備えて準備されていることをビジネスパートナーに伝える必要があります。
×:重要なビジネス機能の再開
事業継続計画により、組織は重要なビジネス機能を再開できるため、間違っています。 BCPの作成の一環として、BCPチームは重要なリソースの最大許容ダウンタイムの特定を含むビジネスインパクト分析を行います。この取り組みは、チームが最も重要なリソースを最初に回復できるように、復旧作業の優先順位付けに役立ちます。
×:人命の保護と安全の確保
事業継続計画により、組織は人命を守り安全を確保することができるため、間違っています。人々は会社の最も貴重な資産です。したがって、人的資源は、復旧と継続のプロセスにとって不可欠な要素であり、完全に考慮して計画に統合する必要があります。これが完了すると、事業継続計画は企業が従業員を守るのに役立ちます。
×:ビジネスの存続可能性の確保
計画された事業継続計画により企業が事業の存続可能性を保証できるため、誤りである。事業継続計画は、長期的な停電や災害に対処するための方法と手順を提供します。それは、元の施設が修復されている間に、重要なシステムを別の環境に移すことと、通常の操作が戻ってくるまで別のモードでビジネス操作を行うことを含みます。要するに、ビジネス継続計画は、緊急事態の後にビジネスがどのように行われるかを扱っています。
#6. 目標復旧時間(RTO)と最大許容停止時間(MTD)メトリックは、同じような役割を持っていますが、その値の定義は違います。次のベストのどれがRTOとMTDメトリックの違いについて説明しますか?
MTDは組織の評判やボトムラインへの深刻で修復不可能な損傷を意味するまでの時間を表します。RTO値は、MTD値よりも小さいです。RTOは、許容可能なダウンタイムの期間があることを前提としています。
#7. ハクティビズムは、どのような災害に分類されますか?
災害は原因によって自然、人的、環境の分類されます。人的とは、テロリズム、ハクティビズム、フィッシングなど、人間が意図的または無意識に行うヒューマンエラーです。
#8. 変更管理プロセスには、さまざまな手順が含まれています。 次のうち、変更管理ポリシーの手順として誤って記述しているのはどれですか?
〇:変更管理委員会によって全員一致で承認された変更は、実機テストは不要なステップとなる。
これは、誤っている選択肢を選ぶ問題です。さまざまな種類の環境の変化のためには、構造化された変更管理プロセスを導入する必要があります。変更要件の重大さによっては、変更と実装を変更管理委員会に提示する必要があります。変更管理委員会によって承認された変更要求は、予期しない結果を発見するためにテストされなければなりません。これは、変更の目的と結果および可能性のある影響をさまざまな側面で示すのに役立ちます。つまりは、変更管理委員会によって承認されたからと言ってテストされなくてもよいというわけではありません。変更管理委員会は変更に関して実行を命じており、それが適切であるかはテストで担保しなければなりません。よって正解は、「変更管理委員会によって全員一致で承認された変更は、実機テストは不要なステップとなる。」になります。
×:変更管理委員会によって承認された変更は、変更のログとして残すべきである。
正しい変更管理と言えます。
×:変更の計画段階では大まかなスケジュールを作成する必要がある。
正しい変更管理と言えます。
×:提案された変更は、優先順位を設け検討されるべきである。
正しい変更管理と言えます。
#9. 次のうち、壊れたデバイスを修正して戻すのに要する平均時間はどれでしょう。
〇:MTTR
平均修復時間(MTTR)は、デバイスを修理して故障前の生産に戻すのに要する平均時間です。冗長アレイを例にすると、MTTRは、実際の障害に気づいた後に障害のあるドライブを交換し、冗長アレイが新しいドライブの情報の書き換えを完了した時刻までの時間です。よって正解は、「MTTR」になります。
×: SLA
サービス品質保証(SLA、Service Level Agreements)とは、利用量や障害復旧などのサービス品質の合意になります。
×:ホットスワップ
ホットスワップとは、機器を稼動させたまま、部品やケーブルなどを交換、装着、抜去することです。
×:MTBF
平均稼働時間(MTBF)とは、デバイスを修理してから故障するまでに要する平均時間です。
#10. ジョンは、セキュリティインシデントと軽減手順の概要をマネージャーに週次レポートとして提供します。 レポートに乗せるインシデント情報がない場合、彼はどのような措置を取る必要がありますか?
〇:「出力なし」と表示されたレポートを送信します。
報告書に何も情報がない場合(報告することはない)、報告書には情報がないこと、および責任を負うことだけではないことをマネージャーが認識していることを確認する必要があります。
×:マネージャーにレポートする内容がないことを通知する電子メールを送ります。
通常運用でレポートとして報告することが決まっているわけですから、急に電子メールで報告記録を残すことは適切ではありません。現実的に、いちいちコミュニケーション取ったほうが上司から可愛がられるでしょう?いいえ、そんなことを聞いていません。
×:先週のレポートを再度提出し、先週のレポートの日付を今週の日付として提出します。
先週のレポートを配信しても、今週は何も報告がなかったことを表現できてはいません。
×:何もしない。
何もなかったことを報告することが求められています。
#11. NISTは継続計画を作成するためのベストプラクティスを定義している。重要な機能やシステムの特定と優先順位付けを行うフェーズはどれですか?
〇:ビジネスインパクト分析を実施
事業継続計画を作成するために特定の方法論を守らなければならないわけではありませんが、ベストプラクティスは時間の経過とともに証明されています。国立標準技術研究所(NIST)の組織は、これらのベストプラクティスの多くを開発し、すべての人が容易に利用できるように文書化する責任があります。 NISTは、Special Publication 800-34 Rev 1「連邦情報システムの継続計画ガイド」の7つのステップを概説しています。ビジネスインパクト分析を実施する。予防的コントロールを特定する。偶発的戦略を作成する。情報システム緊急時対応計画を策定する。計画のテスト、トレーニング、演習を確実にする。計画を確実に維持する。ビジネスインパクト分析においては、重要な機能やシステムを特定し、必要に応じて優先順位を付けることができます。また、脆弱性や脅威を特定し、リスクを計算することも含まれます。
×:予防的コントロールを特定
予防的コントロールを特定では、重要な機能やシステムが優先され、その脆弱性、脅威、および特定されたリスク(すべてビジネスインパクト分析の一部である)の後で予防制御を特定する必要があります。
×:継続計画方針声明を作成
継続計画方針声明を作成では、事業継続計画の策定に必要な指針を提供し、これらのタスクを実行するために必要な役割に権限を割り当てるポリシーを作成する必要があります。正しくありません。これは、ビジネス継続計画を作成する最初のステップであり、ビジネス影響分析の一部である重要なシステムと機能を特定し、優先順位を付ける前に行われます。
×:コンティンジェンシー戦略を作成
コンティンジェンシー戦略の作成には、システムと重要な機能を迅速にオンライン化できるようにするための方法を策定する必要があります。これを実行する前に、重要なシステムと機能を判断するためにビジネスインパクト分析を実施し、復旧中に優先順位を付ける必要があります。
#12. 特注でソフトウェアを開発するソフトウェアベンダーに支払っていましたが、そのベンダーが廃業の可能性があります。コードへのアクセスを持っていないため、維持することはできません。どのような方法で同社はこれを防ぐことができるでしょうか?
〇:ソフトウェアエスクロー
ソフトウェアへのアクセス権がないが開発元の廃業の可能性がある場合には、その廃業後の対応を計画しておく必要があります。ソフトウェアエスクローは、第三者がソースコードとコンパイルされたコード、マニュアルのバックアップ、およびその他のサポート材料を保持することを意味します。ソフトウェアベンダー、顧客、および第三者との間の契約を結び、この契約は通常、顧客はベンダーが廃業するときと、記述された責任を果たすことができない、または元の契約に違反した場合にのみ、ソースコードへのアクセス権を持つことができることになるでしょう。サードパーティ製のエスクローエージェントを介してソースコードと他の材料へのアクセスを得ることができるため、顧客が保護されています。よって正解は、「ソフトウェアエスクロー」になります。
×:互恵待遇協定
互恵待遇協定という言葉はありませんが、近しい概念に相互扶助協定があります。相互扶助協定(MAA, Mutual Assistance Agreement)とは、施設などを共有することによって、いちじてきな生産プロセスの停止に備えます。
×:電子データ保管庫
電子データ保管庫(e-vaulting)とは、電子データ保管庫とは、リモートバックアップサービスを利用して、一定の間隔またはファイルが変更されたときに、バックアップをオフサイトに電子的に送信することです。
×:事業中断保険
事業中断保険という言葉はありませんが、事業が中断した際に保険に近しい概念と解釈できます。保険は経済的なリスクに対して適用されることが一般的です。本問題では、ソフトウェアに対するアクセスを継続したいため、ソフトウェアエスクローのほうが適当です。
#13. 同社の事業継続コーディネーターであるマシューは、メンバーを事業継続計画(BCP)委員会に募集する手助けをしています。次のうち、間違った説明はどれですか?
〇:固定されたメンバーで会議を実施し、人数はできるだけ少ない方がよい。
BCP委員会は、組織内の各部門を代表するために必要な規模でなければなりません。各部門が独自の機能と独特のリスクと脅威を持っているため、社内のさまざまな部門に精通した人で構成されている必要があります。すべての問題と脅威が持ち込まれ、議論されたときに策定されていきます。これは、少数の部門や少数の人々と効果的に行うことはできません。委員会は、少なくとも事業部、上級管理職、IT部門、セキュリティ部門、通信部門、法務部門の担当者から構成されていなければなりません。
×:委員のメンバーは、計画段階、テスト段階、実施段階に関与する必要があります。
委員会のメンバーが計画段階とテスト段階および実装段階に関与する必要があることが正しいため、回答としては正しくありません。 BCPのコーディネーターであるマシュー氏が優れた経営リーダーであれば、チームメンバーに自分の任務や役割に関わる所有権を感じさせるのが最善である考えるでしょう。 BCPを開発する人々も、それを実行する人でなければなりません。危機の時期にいくつかの重要なタスクが実行されることが予想される場合は、計画とテストのフェーズでさらに注意を払う必要があります。
×:事業継続コーディネーターは、経営陣と協力して委員会メンバーを任命すべきである。
BCPコーディネーターが管理職と協力して委員会メンバーを任命する必要があるため、間違っています。また、経営陣の関与はそこで終わりません。 BCPチームは、経営陣と協力して計画の最終目標を立て、災害時に最初に処理しなければならないビジネスの重要な部分を特定し、部門やタスクの優先順位を確認する必要があります。また経営陣は、チームにプロジェクトの範囲と具体的な目標を指示するのに役立つ必要があります。
×:チームは、社内のさまざまな部門の人で構成する必要があります。
チームが社内の異なる部門の人で構成されるべきであるため、正しくありません。これは、チームが各部門が直面する組織に応じたリスクと脅威を考慮する唯一の方法になります。
#14. RAIDシステムの冗長アレイでは、データおよびパリティ情報がいくつかの異なるディスクにストライピングされます。 パリティ情報とは何ですか?
〇:データの再構築に使用される情報
RAIDは、ハードドライブとそれが保持するデータにフォールトトレランスを提供し、システムパフォーマンスを向上させることができます。 冗長性と速度は、データを分割して複数のディスクに書き込むことによって提供され、異なるディスクヘッドが同時に動作して要求された情報を取り出すことができます。 制御データも各ディスクに分散されています。これはパリティと呼ばれ、1つのディスクに障害が発生した場合、他のディスクが連携してデータを復元できます。
×:新しいデータを作成するために使用される情報
パリティ情報が新しいデータを作成するために使用されるのではなく、紛失または破損したデータを再作成する方法の指示として使用されるため、誤りです。
×:データの消去に使用される情報
パリティ情報はデータの消去には使用されません。紛失または破損したデータを再作成する方法の指示として使用されるため、誤りです。
×:データの構築に使用される情報
パリティ情報を使用してデータは作成されません。紛失または破損したデータを再作成する方法についての指示として使用されるため、誤りです。
#15. システム管理者は管理しているシステムにおいてあまりにも緊急アラートが上がるため、対応負荷が過度になってしまうことを嫌気しています。その対策の一つとしてユーザーが5回以上ログインに失敗した場合にそのイベントを確認するようにした。次のうちどの利用した技術したものか?
クリッピングレベルとは、ある閾値を超えたときにレポーティングすることで対応負担を少なくするためのテクニックです。具体的には、ログイン試行回数やアクセス数や処理速度などが正常ではないことを判断するための閾値のことです。
#16. 重要なアプリケーションではサーバクラスター構成がとられますが、どのような機能を達成するためのこの構成をとるのでしょうか。
クラスタリングはフォールトトレランスのために設計されています。多くの場合には負荷分散と組み合わされますが、本質的には別物です。クラスタリングは稼働をアクティブ/アクティブにすることができます。その上で負荷分散の機能により、複数台サーバのトラフィックを処理します。一方で、アクティブ/パッシブでは、指定されたプライマリアクティブサーバーとセカンダリパッシブサーバーがあり、パッシブは数秒ごとにキープアライブまたはハートビートを送信します。
#17. 物理的に異なるシステムグループと論理的に結合し、障害に対する免疫を提供するのに役立ちながらスケーラビリティにも役立つ技術はどれか。
〇:クラスタリング
クラスタリングは、サーバを冗長に類似しているフォールトトレラントサーバ技術です。サーバークラスタは、ユーザーに1サーバーとして論理的に解釈され、単一の論理システムとして管理できるサーバーのグループです。クラスタリングは、可用性とスケーラビリティを提供します。このグループ、物理的に異なるシステムおよび故障や性能を向上させるに対する免疫を提供するのに役立ちます。
問題文では、難しい文章で表現されています。「物理的に異なるシステムグループと論理的に結合」という言葉から正確に特定の単語を導くことは困難だと思います。このような問題においては、ポイントとなっているであろう単語から、選択肢を消去法で導くことが有効です。後半の「障害に対する免疫を提供するのに役立ちながらスケーラビリティにも役立つ技術」から、耐障害性と拡張性を持っているものであるとわかります。耐障害性だけでは選択肢は絞り込めませんが、拡張性を持っている機能においては、クラスタリングが該当します。よって正解は、「クラスタリング」になります。
×:ディスクデュープ
そのような言葉はありません。一見理解が難しい文章が提示されたとき、時間制限がかかる中、おそらく知らない単語である可能性をあなたは考えるかもしれません。
×:RAID
RAID(Redundant Array of Independent/Inexpensive Disks)とは、複数台のハードディスクを1台のハードディスクとして運用するための技術です。記録するデータをどのようにハードディスクに書き込むのかによって物理的な冗長性を向上させる仕組みを持っています。これは、拡張性を担保する技術体系ではありません。
×:仮想化
仮想化とは、見た目上複数のOSが動作しているように見せる技術です。もしくは、それらを取り巻くシミュレーション的な操作による実環境の構築を可能にする環境です。仮想化環境によって、耐障害性や拡張性を提供した環境構築がありますが、物理的に異なるシステムグループと論理的に結合するという操作にはマッチしていません。
#18. 次のバックアップタイプのうち、バックアップ時にWindowsシステムのアーカイブビットをクリアしないものはどれですか?
アーカイブビットとは以前のバックアップ時点からの更新されたものを示します。フルバックアップは全量バックアップ対象であり、変更箇所を意識する必要がありません。増分バックアップも、バックアップ部分があらかじめ決められているため、変更箇所を意識する必要がありません。したがって、両方ともにアーカイブビットをクリアします。しかし、差分バックアップは変更箇所のみをバックアップ対象と知るため、アーカイブビットをクリアしません。
#19. フォールトトレランス戦略の一環であるリモートジャーナリングとはなんですか?
リモートジャーナリングとは、ファイル自体ではなくトランザクションログファイルをリモートに送信します。トランザクションとは、ファイルに対して行われる1つ以上の更新処理を指します。つまり、ファイルに対する更新履歴です。これにより、元のファイルが失われたとしても、トランザクションログから再構築されます。
#20. あなたは、大規模な小売企業のセキュリティ管理者です。同社のネットワークは、多くの異なるネットワークデバイスとログ、監査データを生成するソフトウェアアプライアンスを持っています。ある時、あなたのスタッフは不審な行動がネットワーク内で行われているかどうかを確認しようとしています。しかし、すべてのログファイルを確認することが負担となっています。この場合、会社にとっての最善の解決策は次のうちどれですか?
〇:SIEM
多くの組織は、セキュリティ情報およびイベント管理(SIEM)システムと呼ばれるセキュリティイベント管理システムを実装しています。これらの製品は、様々なデバイス(サーバ、ファイアウォール、ルータ等)のログを収集したログデータを相関し、分析機能を提供しようとします。また、中央集権化、標準化、および正規化を必要とする様々な独自フォーマットでログを収集ネットワーク(IDS、IPS、アンチマルウェア、プロキシなど)とのソリューションを有しています。よって正解は、「SIEM」になります。
×:侵入検知システム
侵入検知システム(IDS、Intrusion Detection System)とは、システム監視を行い、受動的なアクションにつなげる機構です。ログを収集し、分析する機能を有していません。
×:SOAR
SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)とは、セキュリティインシデントの監視、理解、意思決定、アクションを効率的に行えるようにする技術です。本質的な原因分析によって、SOARによって充足される可能性もありますが、不審な行動がネットワーク内で行われているかどうかを確認する目的で利用される解答にはなりません。
×:イベント相関ツール
イベント相関ツールという言葉はありませんが、SIEMの一つの機能として有している場合があるでしょう。




