FIDO（Fast IDentity Online） Allianceとは、パスワードを使わずに認証を行うための技術の開発と標準化を行う業界団体です。FIDO2は、FIDO Allianceが推し進める認証技術の1つです。

FIDO2は3セットの仕様からなります。FIDO UAF（FIDO Universal Authentication Framework）、FIDO U2F（FIDO Universal Second Factor）、CTAP（Client to Authenticator Protocols）です。 

• FIDO UAF　識別機能を持つ仕様です。指紋認証で誰なのかを確認できます。
• FIDO U2F　追加認証機能を持つ仕様です。パスワード認証などで識別をおこなった上、追加認証としてのセキュリティ強化を行います。
• CTAP2　FIDO2対応オペレーティングシステム・ブラウザでの認証に外部端末を使用できます。

FIDO2と合わせて、W3C WebAuthn（Web認証）は、FIDO認証のサポートを可能にするためにブラウザおよびプラットフォームに組み込まれている標準Web APIを定義しています。

FIDO2およびWeb認証により、WindowsやAndroid端末上で主要ブラウザが対応しており、手元にあるパソコンやスマホがそのままFIDO2対応機器となり、指紋認証や顔認証、虹彩認証といったパスワードを使わない認証情報をオンライン上でやり取りできます。