CISSP認定が英国の修士号の基準に相当
CISSPは、(ISC)2が提供する世界でも有名なセキュリティ認定資格の一つである。しかしながら、CISSP認定は国家資格でないためにその認定の評価が抽象的であった。
2020年5月、(ISC)2は独立ベンチマークプロセスの調査の結果、CISSP認定が英国の修士号の基準に相当するものとして正式に承認されたことを発表しました。
これにより、(ISC)2コミュニティの重要性やその他教育との関連で認定の意味を強化することになります。そして、専門家認定としての承認される成果も与え、教育機関や雇用者全体の理解につながり、(ISC)2メンバーが将来のキャリアアップに役立て、さらに多くの価値を引き出せるようになることが期待できます。
英国の規制資格フレームワーク(RQF)を利用
この調査には、英国の規制資格フレームワーク(RQF)が利用されました。
英国の規制資格フレームワーク(RQF)とは、資格とその範囲、および難易度レベルに基づいて資格を分類したものです。
- レベル1 – GCSE(グレード1-3)
- レベル2 – GCSE(グレード4-9)
- レベル3 –職業資格レベル3、上級レベル(Aレベル)、ASレベル
- レベル4 –職業資格レベル4、CertHE、HNC
- レベル5 –職業資格レベル5、財団学位、DipHE、HND
- レベル6 –学士号(名誉ありまたはなし)
- レベル7 –修士号、大学院修了証書および卒業証書、PGCE
- レベル8 –博士号(DPhil、PhD)
この資格評価に利用して、英国のNARICはコア資格認定とCISSP試験で評価されたスキルのRQFの比較分析を調査しました。
この研究の結果、CISSP認定がRQFレベル7標準に匹敵する知識とスキルを評価することを確認されたようだ。
新版 CISSP CBK 公式ガイド
セキュリティ専門家の国際的認証基準として需要が高まっているCISSP(Certified Information Systems Security Professional)。2005年既刊の邦訳版から12年が経ち、CISSPのドメインが変更され内容・訳語が古くなったため、最新の第4版の邦訳版を日本語公式ガイドブックとして出版。技術知識はもちろん、経営・法律知識まで完全に網羅し、セキュリティの設計・運用・実装を理解するための最高のテキスト。
参考文献
(ISC)2 BLOG、WHAT YOU NEED TO KNOW: CISSP COMPARABLE TO U.K. MASTER’S DEGREE STANDARD、https://blog.isc2.org/isc2_blog/2020/05/cissp-comparable-to-uk-masters-degree-standard.html