BraveとBinanceの統合―ブラウザ型ウィジット登場によりBATの流通加速か

世界初のブラウザ型ウィジット誕生

5月1日、デスクトップブラウザアップデート(1.8.86)された。

このアップデートでは、BinanceウィジェットとBraveが統合となり、シームレスな暗号通貨の取引と管理を可能になる。

Braveブラウザには、独自のトークンBasic Attention Token(BAT)を保持するウェジットが付属されているが、他の仮想通貨も取り扱うBinanceと統合することになり、BATの流通速度が上がる可能性がある。

業界のインパクトになるか

BraveとBinanceは3月24日に統合を発表した。

ウィジェットのプレビューバージョンがBraveのナイトリーバージョンとベータバージョンで紹介されていたが、とうとうリリースになる運びだ。

Braverブラウザは現在毎月1350万人を超えるアクティブユーザーを抱えており、世界的なパンデミックの影響で在宅でのWebの使用率に伴い、新規ユーザの獲得にも成功している。

Binanceは取引量とユーザー取引において世界最大の暗号通貨取引所であり、この統合により世界中の何百万ものユーザがブラウザから離れることなく、暗号通貨をシームレスに取引および管理することになる

このBinanceウィジェットは、Braveブラウザから簡単にアクセス可能で暗号通貨を管理、購入、および取引するための機能を提供するようだ。

Binanceウィジットを利用するには

まずは、Braveブラウザをダウンロードする。

Binanceアカウントを操作するには、ユーザは最初にBinanceウィジェットをBinanceに接続する必要がある。BraveブラウザトップのBinanceウィジェットから[接続]ボタンをクリックして実行するとウィンドウが表示され、ユーザはBinanceでの認証を求めれる。認証が成功すると、Binanceウィジェットとして動作可能になる。

2020年5月2日現在でBraveのディスクトップブラウザを開きこの機能を確認できなかった。日本ではこの機能が見当たらなかったため、今後のアップデートに期待したい。

ユーザはBinance.comまたはBinance.USサイトにアクセスでき、Binanceがサポートするビットコイン、Ethereum、BNB、Ripple、Litecoinなどの暗号通貨を取引できるようになるようだ。

おわりに

仮想通貨は新しいシステムだ。仮想通貨暴落などのようなニュースが入れば、このシステム自体に対する嫌疑感も抱いてしまうだろう。

今までは仮想通貨を利用するためには、口座を開き銀行口座から入金していた。証券口座のような利用のされ方をしていたが、現金保持比率の多い日本では馴染みのない人も多かったはずだ。

今回のアップデートによって、ブラウザにウィジットを備えることで、仮想通貨の利用の入り口としては格段に広くなったと感じる。