分散ネットワークプロトコル(DNP3、Distributed Network Protocol)とは、電力会社や水道施設などの工業分野でよく利用されるSCADAの通信プロトコルです。
工業分野では不完全な通信は大損失につながります。適切に処理しているつもりが、実際には機械ラインが動いていないとか嫌なわけです。
そのため、安定度の低い通信回線を利用しても確実にデータの送受信できるようにしたのがDNP3であり、採掘現場やパイプラインといった分散設備の制御に導入されています。
DNP3.0では通信方法として、シリアル通信とIPネットワーク通信の2種類をサポートしています。また、IPネットワーク通信ではTCPとUDPをサポートしており、DNP3のデータをインターネット上に流して、遠く離れた装置も操作やデータ収集もすることができます。