ORBとは
オブジェクトリクエストブローカー(ORB)とは、異なる機器上に分散するプログラムのための処理伝達ソフトウェアです。
プログラムは単体で動くのではなく、他のプログラムを呼び出すことがあります。こうなると、全部同じ機器に配置しないといけないので不便です。
あるコンピュータから別のコンピュータへのプログラム呼び出しをネットワーク経由で可能にするミドルウェアで、ロケーションの透明性を提供します。一般的なオブジェクトブローカーには、.net remoting、COM、DCOM、CORBAなどがあります。
COMとは
COM(Component Object Model)とは、言語に依存しないオブジェクトの実装方法であり、オブジェクトが作成された環境とは異なる環境でも使用することができます。
Androidのスマホで動くのにAppleのスマホで動かないなど、プログラムはその実行環境に大きく影響されます。そのため、どの環境であっても実行できるプログラムを作ろうという試みです。
分散COMとは
分散COM(Distributed Component Object Model)とは、ネットワークを介してCOMコンポーネント同士が通信し、データの交換や処理依頼のやり取りなどを行う技術のことです。
プログラムは多くの機能の集合体です。他の誰かが作った機能に関しては、一から作るのではなく、そのソフトウェアを再利用する方が開発効率が高いと言えます。
COMもDCOMも、徐々にMicrosoft .NETに取って代わられつつあります。
CORBAとは
CORBA(Common Object Request Broker Architecture)とは、OMG(Object Management Group)によって定義された多様なプラットフォーム上で展開されるシステムの通信を容易にするための技術です。
異なるオペレーティングシステム、プログラミング言語、およびコンピューティングハードウェア上のシステム間のコラボレーションを可能にします。