ケルクホフスの原理

ケルクホフスの原理とは

ケルクホフスの原理とは、暗号は秘密鍵以外の全てが知られても安全であるべきという考え方です。

データを暗号化するときには、秘密鍵(合言葉)とどのように暗号するかを決めます。

アウグスト・ケルクホフス(Auguste Kerckhoffs)さんは、どのように暗号化されているかを知られたとしても、秘密鍵がばれなければ解読されないようにしろと言うのです。

ケルクホフスさん、厳しい。

暗号化方式は、人類の戦いの歴史とともにあります。敵にばれずに作戦を味方に伝えることが大きな目的です。

戦いの中では、スパイによってその設計書や暗号化装置を盗まれたりすることもあるでしょう。

なので、仕組みがどれだけ分かったとしても、鍵がなければ暗号を解かれないような暗号をしなければならないという考えに立つ必要があるのです。

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