グリッドコンピューティング

グリッドコンピューティングとは

グリッドコンピューティングとは、コンピュータをネットワークでつなげ、大量のデータ処理をさせる方式です。

個々は処理能力は小さくても、まとめれば大量の処理をすることができます。大きな処理をさせたい場合、タスクをネットワークつないだ個々のコンピュータに振り分けます。ネットワークはインターネットであることもあり、地理的に離れていているコンピュータの力を借りることもあります。ただし、処理するタスクのほとんどをネットワーク経由で送付するため、十分なネットワークを確保している必要があります。考えは単純ですが、相互運用性、移植性、透過性、拡張性、セキュリティに優れています。

クラウド グリッド
ユーザーからはシステム構成を意識させず、いつでも、様々なサービスでも提供する。
複数のコンピュータを並行処理し、一度に大量の処理を行う。
仮想化が必須
仮想化は任意

暇な人の手伝ってもらうほどの心もとなさ

グリッドのメンバーとなるコンピュータは、ハイパーコンピュータのようにいくつもの専用のコンピュータが並列で作業をするというよりも、通常の計算能力のコンピュータに処理できる余地があったら借りる思想です。振り分けられたタスクが完了すると、一旦マスターのグリッドの結果を送付します。

それは裏を返すと、大きな問題を解く上での各タスクを”暇である”という条件というだけで作業に参加させていることであり、問題そのものの機密性が守られる前提の設計ではありません。そのため、個人情報や機密情報を扱うには適していません。そして、各タスクの結果の信頼性も確保されているわけではないため、もしも一部の結果に誤りが見つかった場合には、大きな手戻りとなりえるでしょう。もっと言えば、グリッドのマスターを攻撃しようとするものまで現れるかもしれません。