最大許容停止時間(MTD)

最大耐久停止時間(MTD)とは

最大耐久停止時間(MTD、Maximum Tolerable Downtime)とは、災害などで事業の中断したとき許される最大停止時間です。

地震などによって、サービスをどうしても停止せざるを得ない状態に陥ることもあります。事業としては継続しないといけませんので、いつまでに復旧しないといけないのかは事前に知っておく必要があるのです。

最大耐久停止時間の妥当性

最大耐久停止時間の妥当性は、ずばり事業が崩壊する前に復旧するということですが、その値を出す際には復旧のフェーズとタイミングを分けて考えると分かりやすくなります。

目標復旧時点(RPO、Recovery Point Objective)とは、いつ時点までのデータに復旧させるかを定めた目標値です。目標復旧時間(RTO、Recovery Time Objective)とは、障害発生時からクリティカルな機能(最小動作要件)をいつまでに復旧させるかを定めた目標値です。復旧と言っていますが、通常運用の時点に戻したわけではありません。業務復旧時間(WRT、Work Recovery Time)とは、すべてのサービスとデータを復旧し、通常運用に戻すまでの時間です。

つまり妥当なMTDとは、MTD ≥ RTO + WRTであることを保証しなければなりません。

停止時間の目安

事業の緊急度に合わせて、停止時間の目安があります。

  • クリティカル 1-4時間
  • 緊急 24時間
  • 重要 72時間
  • 通常 1週間