主体と対象(Subject & Object)

主体と対象

どんなシステムや組織でもデータの交換をしあって、処理を進めてたり物事を解決に導きます。一見複雑な構造に見えますが、データを受け取る側と渡す側という関係性で見ることができます。

ここでは、それが実際に人であるか機械であるかはあまり関係がありません。データのフローを取り扱う上での抽象的な意味合いを持ちます。

データの主体(サブジェクト、subject)とは、データを受け取り、扱う方です。サブジェクトは一般にユーザーですが、プロセス、プログラム、コンピュータ、組織である場合もあります。

データの対象(オブジェクト、object)とは、ファイルや物理的な資料、データベースなどデータを持っていてデータを差し出す方です。オブジェクトは通常、ファイルやプリンターなどのリソースですが、ユーザー、プロセス、プログラム、コンピューター、組織である場合もあります。

とはいえ、初めは考えにくいし覚えにくいので、主体=人、対象=ファイルと覚えておけばよいでしょう。

このように定義されることで、アクセスというのは読み取り、書き込み、変更、削除など、サブジェクトとオブジェクトの関係というように、より具体的になるでしょう。