証拠保全(Chain of Custody)とは、証拠としてみなされ続けるように安全に保管することです。
法廷などで事象を説明するため証拠が欠かせません。しかし、ずさんな管理をしていると証拠能力自体を失ってしまうのです。
例えば、犯行に使われたナイフなどです。犯人以外の指紋がついてしまえば、ナイフに指紋がついているからといって犯行を追求できなくなります。取得するときには手袋をして指紋を付けないようにします。また、真空パックに入れ、誰にも触れないよう倉庫に保管し、付着している血液なども保全します。
そして、証拠を手に入れた時点から、いつ・どこで・誰が・何をしたものなのかの順番に書き残しておき、証拠能力があることを一目で示すことも必要です。