法律の種類
法律には目的や対象によっていくつか種類が分かれます。またアメリカ法と日本法では似ている言葉でも異なる定義になりえますので、お気を付けください。本ページはアメリカ法を前提に記載しています。
刑法（Criminal Law）
社会がよくなるよう、罰金や抑止をするための法律です。”悪いことをさせない”ようにします。
米国では、あらゆるレベルの立法機関が選挙で選ばれた代表者を通じて刑法を制定していきます。正式には、下院と上院の両方が多数決で刑法法案を通過させる必要があります。可決されると連邦法となり、連邦政府が管轄権を持っている、主に州間通商に関わるケース、州の境界を越えるケース、連邦政府自体に対する犯罪であるケースに適用されます。連邦政府の管轄権が適用されない場合には、州当局が州議会で可決された同様の法律を使って処理していきます。
民法（Civil Law）
被害を受けてしまった国民に救うための法律です。悪いことをされてしまった時、”傷を和らげてくれる”ようにします。
秩序ある社会を提供し、犯罪ではないが、個人や組織の間で解決するために公平な環境を必要とする事項を管理するために設計されています。契約紛争、不動産取引、雇用問題、不動産や遺言検認手続が含まれます。
民法も刑法と同じように制定され、制定前に立法手続きを経なければなりません。
民法が刑法と大きく異なる点は、施行する際に法執行機関が関与するかしないかがあげあられます。刑事訴追では、政府は法執行機関の捜査官や検察官を通じて、犯罪で告発された人物に対して行動を起こすのに対して、法執行機関は、通常は秩序を回復するために必要な措置を講じるとき、民法の問題に関与することはありません。
民事では、自分が不当な扱いを受けたと思う人が法律顧問を雇い、その不満の原因と思われる人物に対して民事訴訟を起こすことが義務付けられています。政府はこれに対して、原告または被告でない限り一方の立場を主張したりすることはありません。民事における政府のの役割は、民事事件を審理するための裁判官、陪審員、法廷施設を提供し、法律に従って司法制度を管理する行政的な役割を果たすことになります。
行政法（Administrative Law）
国民を管理する立場の政府が、好き勝手しないようにする法律です。
行政法は、議会で可決された法律を執行するために使用されるために、連邦政府機関内で使用する作業手順などの刑法や民放と比較すると平凡なものになっています。
