ブロックチェーン

ビットコインって何だっけ?

ビットコインは、日本でも騒がれました。銀行に頼らず、今までのお金のように使えるということで、未来の通貨なんて言われていました。

仮想通貨

このビットコインなどの仮想通貨を支える技術がブロックチェーンです。

ブロックチェーンってどんな仕組み?

ブロックチェーンの仕組みで特徴的なところは非中央集権的なところです。銀行口座のような中央集権型の資産システムでは、だれが取引したのか、資産の移り変わりがすべて一つの元帳に記録します。

一方でブロックチェーンでは、元帳が分散されており、各取引母体ごとに管理しています。取引の記録された元帳を他の取引母体の元帳にコピーしていきます。ここで、自身の取引に何か特別な値を加えて、何文字かは0が続くようなハッシュ値を見つけておきます。

ハッシュ値は不可逆暗号であるため、頑張ってこの値を計算する以外方法はありません。この特別な値をナンス、この仕組みを”Proof of Work”と言います。そして、その元帳のハッシュ値がまた別の取引母体の元帳の先頭に付与されます。数珠つなぎになるため、「ブロックチェーン」と呼ばれます。もしも、過去のデータを改ざんしたい場合には、そのデータのあるブロック以降の全ブロックのナンスを再計算しないといけません。これは相当な仕事量です。

取引履歴の正当性は、処理性能に依存しています。ある元帳において、取引履歴が異なるものが同時に来た時、元帳は最も取引履歴(ブロック)の多い方を選択します。ブロックチェーン上のすべての取引で一番取引履歴を伸ばすためにはおおよそ過半数の取引母体を持っていなければなりません。

「ITや数学の話をしないでくれ!」という方向けにブロックチェーンの仕組みを説明すると、カンニングに近いです。テストのとき、他の人の回答をカンニングすれば、ここが低スペックでも他人と劣化のない点数を取れます。ブロックチェーンは、カンニングをクラス全員でやります。そうすれば、全員確実に同じの点数になるということです。今度カンニングがばれたら、『ブロックチェーンを体現しました』と言ってから怒られましょう。

カンニング

同じ状態が保たれると何がいいの?

一般論、みんなが持っているものは価値がありません。小学校の頃は『旅行すげー』ってなっていたのに、大人になると『今年どこ行くの?』ぐらいになっている感じと同じです。

そのため、これからどんどん増えていくようなものは、価値が下がっていきます。逆に言えば、金やゴッホの絵など、簡単に発行できないものは価値が変わらないとも言えます。

金

ブロックチェーンで数を限定できるのであれば、ゴッホの絵のように考えるわけです。実際使わないけど、資産を守ってくれると期待するわけです。本来はビットコインでモノが変えて新しい貨幣システムになっていくことを考えたかもしれませんが、2010年から2020年の間ではコモディティのような扱いになっています。