オニオンルーティング(Tor、The Onion Router)とは、たくさんのサーバーを経由することで、何処から何処に向かう通信なのかわからなくさせる方法です。
コンピュータの世界でデータを送るということは、現実世界の封筒に手紙を入れて送ることと似ています。
いつもは1つの手紙を1つの封筒に入れてますが、オニオンルーティングは封筒をさらに別の封筒に入れます。
いろいろな場所を経由してから届くため、どこに行くのか第3者から一見わからなくなります。
これが何重にもなると、まるで玉ねぎ(オニオン)なのでオニオンルーティングと呼ばれます。
もし、あなたがラブレターを書いたとします。
最後に好きな子にわたるときに、その子家族に奪われてしまうと内容がばれてしまいます。
この危険性は、ネットワークの世界でも同じです。
オニオンルーティングは、最後の最後で中身がばれてしまうため必ずしも安全ではありません。
若きプログラマーのエリオットは、昼はサイバーセキュリティ技術者として働き、夜はハッカーとして正義を守っている。そんなエリオットに謎のハッカー集団のリーダーが参加を求めてくる。目的はエリオットが仕事で守る大企業の壊滅である。
第1シーズンの第1話『やあ、君』にて、エリオットが児童ポルノサイトを運営する喫茶店をハッキングする。店長にTorネットワークについて懇切丁寧に説明した後、警官に突き出すシーンがある。
エリオット『Torネットワークで匿名化して隠しているが、俺は見た。オニオンルーティングを信用しすぎだ。出口ノードを抑えたものが通信をコントロールする。それが俺さ。』
サイバー攻撃 セキュリティ